2023
03/21
火
紀三井寺(金剛宝寺)の参拝に続きましては、
大阪府和泉市槙尾山町にあります『施福寺』(せふくじ)に行きました(^^)/
和歌山市にありました紀三井寺からは、京奈和自動車道を経由して約60km、時間にして1時間程をかけて
車で移動しました。
写真の参道口手前に
駐車場があるんですが、当日はかなり混んでいて
駐車場待ちとなりました。




中に入り少し歩くと入山受付があります。
料金は大人500円/1人の入山料を払い入山します。
槙尾山の山腹に本堂がある施福寺では、徒歩以外に参拝する術がありませんので、
駐車場のある標高280mの場所から標高約480mにある本堂までは道程約1kmを30分程かけての登山となります。

150m程歩いた所で「仁王門(楼門)」がありました。
手前には「西國第四番観音霊場 槇尾山 施福寺」の寺号碑があります。山号は槇尾山、正式名は槇尾山施福寺で、天台宗の寺院です。
西国三十三所観音霊場の第四番礼所となっています。
「仁王門(楼門)」は説明がありませんでしたので詳しいことはわかりませんが、慶長八年(1603)豊臣秀頼により再建されたようです。
門の両側に金剛力士像、いわゆる仁王像が安置されていますが、この仁王像が運慶・快慶が作ったとされる有名な東大寺南大門の仁王像にとてもよく似ているそうです。このような例は全国でも4例しか知られていないそうで、施福寺の仁王像は鎌倉時代の国の重要文化財級の仏像だそうです。*東大寺の仁王像は国宝です(^^)/
仁王門をくぐり、いよいよ参道(山道)を本格的に進んでいきます。
西国巡礼屈指の難所と言われる石段がひたすら続いていくのでかなり大変でした(-_-)
山道中には苔むした石垣(2枚目の
写真)が残されていますが、これは子院が建ち並んでいた跡だそうで、高野山攻めで織田信長軍に破壊されたそうです。

長い山道を歩き、山中で最初にあったのは「弘法大師御剃髪所跡」と書かれた石碑と、その奥には「西国愛染明王霊場」と書かれた表札がある「愛染堂」です。愛染堂が西国愛染十七霊場の第十五番礼所となります。
愛染堂からは、最後の一直線にある石段を上ると境内になりますが、その途中の左手に「弘法大師御髪堂」の石碑があります。先程の愛染堂は跡でしたが、ここに弘法大師が剃髪した髪が祀られているそうです。
西国三十三所の中では1,2位を争うと言われる難所の参道(山道)を登り切り、漸く「本堂」のある境内に着きました。
境内には、本堂以外にもう一つ「西国三十三所観音堂」がありました。ここは西国三十三所観音霊場のそれぞれの本尊の写しを祀っています。
「本堂」正面全景です。銅板瓦棒葺きでしょうか?前からではわからなかったので、GoogleMapの航空写真から寄棟造りと思われます。たぶん吹き直しをしたので色が変わってるんだと思います。
と、言うことで今回はここまでです。
次回は施福寺の本堂内部を見ていきま~す(^^)/
西国三十三所の御詠歌
場所:施福寺





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BEFORE「[和歌山県] 西国三十三所観音霊場 紀三井寺(金剛宝寺)②」
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