2022
12/06
火
今回は西国巡礼の礼所であり、世界遺産となっている
『清水寺』(きよみずでら)に行ってきました(^^)/
まずは仁王門前の広場ですが、コロナの行動制限緩和もあり、多くの人が戻ってきている感じとなっていました。
混むだろうと予測して朝一に出掛けたんですが、さすが「清水寺」(^^;)
まずは「仁王門」ですが、西向きに建っていて、境内も全体的に東に向かって歩いて行くので、全般に朝日
が邪魔する写真
となっていますのでご了承ください。。。


石段を登る手前の右手側に境内略図がありました。これがあると、建物の名称がわかります。寺号碑が見当たらなかったですが、山号は音羽山、正式名が「音羽山清水寺」となります。北法相宗の大本山です。
左側には「馬駐」(うまとどめ)がありました。看板に重要文化財と書かれています。
石段を上がり、下から見上げた「仁王門」です。檜皮葺き入母屋造りの楼門になります。室町時代の再建で、国の重要文化財に指定されており、朱塗りのことから赤門と呼ばれます。扁額にはたぶん「清水寺」と書かれています。
仁王像(金剛力士像)は、鎌倉時代末期の作で木像の寄木造りとなっています。
「仁王門」を上がった所に、「明治初期の基準点標石」と言うものがありました。
この石は、明治8年内務省の地理局により、京都市街地図を作成するために設置した基準点だそうです。
続いて、又逆光でまぶしいですが、「仁王門」から見た「西門」と「三重塔」です。逆光を避けて南側からもう一枚
撮りました(^^)/

北側には、こちらも国の重要文化財となっています「鐘楼」です。桃山時代の建築様式で、木鼻や蟇股の彫刻が素晴らしいものでした。
「仁王門」から参道の正面にあったのは「随求堂」です。1735年の建立で、大随求菩薩を本尊(秘仏)としています。ここでは地下の暗渠をめぐる「胎内めぐり」ができるようです。
こちらは、先程下から見上げた「西門」の内側です。「西門」も国の重要文化財に指定されており、江戸時代の再建です。
「寛永八年(1631)の再建。三間一戸、正面8.7メートル、側面3.9メートルの優雅な八脚門で、西面して急な石段上に建つ。
単層・切妻造り、桧皮葺き屋根で、正面には向拝をつけ、七段の木階を設け、床と共に高欄をめぐらし、背面には軒唐破風を架ける大層珍しい形式になる。軒は二重繁垂木、斗栱は和様一手先出組み。
左右の脇間に鎌倉様式の写実性と量感ゆたかな持国天と増長天の立像を奉祀する。
開放されている中央の間は立派な折上小組格天井となり、また随所に勝れた蟇股・虹梁・木鼻などを多く備え、平成五年(1993)丹塗りを極彩色文様が復元され桃山様式の華麗さを再現している。
拝殿風の華美なこの門からの京都市街・西山の眺望は素晴らしい。勅使門にも使われたが、絶好の洛中展望台とされ、かつ西山に沈む夕日の見事さに西方極楽浄土を観想する日想観拝所となったとも考えられる。前方の仁王門と二門が相並び立つ趣向は格別に意味深長である。」と書かれていました。
上の説明にあるように、京都市街の眺望が素晴らしかったです。
「西門」の後にありましたのは、こちらも国の重要文化財となっています「三重塔」です。高さは31mで、江戸時代(1632年)の再建だそうです。外部の極彩色は1987年の解体修理に伴って復原されたようです。
「三重塔」の奥には、本瓦葺き入母屋造りの「経堂」があります。寛永十年(1633)の再建で、こちらも国の重要文化財となっています。
更に「経堂」の奥にあったのは、国の重要文化財の「田村堂」です。清水寺の創建に携わった坂上田村麻呂(他に妻の高子夫人、延鎮上人)を祀ることから名前の由来となっており、「開山堂」とも呼ばれるようです。檜皮葺き入母屋造りとなります。
「田村堂」の奥には「朝倉堂」、その右側は「轟門」です。双方とも国の重要文化財となっています。まずは、「轟門」は本瓦葺き切妻造りで、寛永年間に再建されたものです。扁額には金文字で「普門閣」と書かれていました。
「轟門」に並んでいるときに後の重文群を
撮ってみました(^^)/ 手前から「田村堂」「経堂」「三重塔」と、中々爽快な風景です。

門前にありました手水舎(手水鉢)は、観音菩薩と梟(ふくろう)が彫刻されていて「梟の手水鉢」と呼ばれているそうです。
「轟門」をくぐると回廊があり「本堂」へと進んで行きますが、門をくぐったすぐに左側に出て「朝倉堂」を撮りました。こちらも国の重要文化財となっており、本瓦葺き入母屋造りで、寛永十年(1633)の再建となります。「補陀殿」の扁額が掲げられていました。
今回はここまでとさせていただきます。次回は本堂から最後までをお送りしま~す(^^)/
西国三十三所観音霊場第十六番礼所(清水寺)の御詠歌
「松風や 音羽の滝の 清水を むすぶ心は 涼しかるらん」と書かれています。
場所:清水寺





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