2022
10/02
日
今回は、時間が出来たときにしています西国三十三所の巡礼として、
滋賀県大津市にあります『正法寺(岩間寺)』(しょうほうじ(いわまでら))に行きました(^^)/


参道脇には燈籠と赤いノボリが立てられており入口に誘ってくれます。入口の両脇には仁王像が立ち、山門や仁王門はありません。
入口の手前にありました「白姫龍神」の岩?なのかな?祀られてるのは?
「白姫(白山比咩)龍神
開山泰澄大師が加賀の白山で修行中白馬に乗った美女に会って尋ねられると「余は白山妙理大権現である。」と言われありがたく感じた。大師は当岩間山に白姫龍を勧請された。
女人がこの神を崇めると美女になると伝承されている。」と書かれていました。
入口手前にありました沿革です。山号は岩間山、寺号は正法寺ですが、通称が岩間寺となっているようです。真言宗醍醐派の寺院で、御本尊は秘仏千手観世音菩薩立像となります。
「創建は、養老六年(722)越前の生まれの泰澄大師が、時の女帝元正天皇(第四十四代)の三十三歳の厄年の際のご病気を自らの法力により治されたほうびに勅命により建立したことにはじまる。西国三十三所観音霊場第十二番、ぼけ封じ十楽観音霊場第四番である。
御本尊は、泰澄大師が当地の桂の木より千手陀羅尼を感得し、自らその木で千手観音を刻み、胎内佛として元正天皇より賜った千手観音をこめたという。現在の御本尊は、その元正天皇の御念持佛、千手観音立像で、御丈四寸八分(約十五センチメートル)、三国伝来のエンブダゴン(印度エンブ川より採れる砂金)の金銅佛で通称"汗かき観音""雷除観音""厄除観音"とよばれている。
寺伝によれば、汗かき観音とは、御本尊は日没と共にお厨子を抜け出され、毎夜一三六地獄をかけめぐり、苦しむ衆生を済度し、明け方お帰りになられた時には汗びっしょりになられていることに由来する。
また、大師が七堂伽藍建立の際、度々雷が落ち、堂宇をことごとく焼失した。困り果てた大師は、自らの法力で雷を捕らえ、佛弟子にしたところ、雷は大師に二つの約束をした。すなわち、当山へお参りする善男善女には雷の難を及ぼさないこと、岩間山に千年万古つきることのない水を湧かせることの二つである。これが"雷除観音"と呼ばれる由来で、毎年春に行われる雷神祭には多くの参拝者で賑わう。
境内には、雷自らの爪で掘ったという"雷神爪堀の霊泉"があり、現在も絶えることなく豊かな水をたたえており、その霊泉には元正天皇御製の、
湧き出づる 岩間の水は いつまでも つきせぬ法の み佛のかげ
が伝えられている。
往昔は、後白河帝、後宇多帝、正親町帝等歴代天皇の尊崇篤く、日本三霊場の一つとして隆盛していた。」
他の場所でも見かけるので、西国霊場で作られたんだろう境内全景図です。古いので絵が薄れてきてるのと字が小さいのでじっくり見ないとよくわかりません…(^^;)
入口から少し戻った場所にありますのが「ぼけ封じ観音」です。先程の沿革にもありましたが、ぼけ封じ十楽観音霊場の第四番礼所となります。廻りには「ぼけ封じ祈願」のノボリがたくさんあります。
ぼけ封じ十楽観音の上に正法寺の鐘楼があります。
観音さまの横に「ぼけ封じ三十三観音第四番礼所」と書かれていますが、よくわかりません…正式には「ぼけ封じ近畿十楽観音霊場」で十番までしかないので三十三って書き間違いかな?
観音さまの手前にある佛足石の下には、十楽観音全てのお砂が入っているそうです。
「この佛足石の下には、ぼけ封じ近畿十楽観音のお砂が納められています。十ヶ寺のお砂を踏み、観音様とご縁を結び健康で長生きされますことをお祈り申し上げます。」
観音さまが持っている紅蓮華の茎を握る老人がぼけ封じになっているのかな~?
ぼけ封じ観音の左側には聖観音さまがおられましたが、こちらは凛として、また違う雰囲気を持っています。
「このたび、岩間山御本尊千手観世音菩薩のお導きにより、地球史上最初の「原子爆弾」被爆都市、広島市から「被爆の石」を頂き、安置することとなりました。
私達は、暗く悲しい戦争という過去の歴史的事実をいつまでも忘れることは出来ません。
ここに、平和祈願のシンボルとするとともに、被爆犠牲者を始め、全ての戦争犠牲者の鎮魂に誠を捧げ、人類共通の願いである恒久平和確立の誓いとするものであります。
併せて、平成の梵鐘をおつき下さい。」
ぼけ封じ観音の右手には、斜に構え、亀に乗った観音さまがいらっしゃいました。
今回はここまでです。次回はいよいよ境内の中に入り本堂までを見ていきま~す(^^)/
ぼけ封じ観音の御朱印
場所:正法寺(岩間寺)





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BEFORE「[岐阜県] 中山道と坂本神社八幡宮」
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