2022
08/13
土
『播州清水寺』(ばんしゅうきよみずでら)の3回目をお伝えします(^^)/
前回お伝えした「大講堂」の北東側にある長い石段を登っていきます。
石段途中の踊り場右手に宝形造りの「地蔵堂」がありました。本尊はもちろん地蔵菩薩になります。
「創建 昭和十二年 常行堂跡地
本尊地蔵菩薩は東京芸大名誉教授菅原安男氏の昭和十二年作。この地にあった常行堂は後白河法皇の創建。
現在の建物は昭和五十七年神戸大学田淵教授の設計によりアメリカ産ヒバ材にて再建。」
入口上には「地蔵堂」と書かれた扁額が掲げられています。中央須弥壇には本尊の地蔵菩薩と、周囲には沢山の石仏が安置されていました。
石段踊り場の左側奥には、袴腰付きの「鐘楼」がありました。鐘楼は国の登録有形文化財に指定されております。
「大正二年焼失、同九年再建。
釣鐘は山上にて大正八年五月に鋳造された。武田五一博士の意匠で、銘は吉田源応天台座主。
この鐘の音は播磨、丹波、摂津の国にひびきわたり、開運の鐘として親しまれている。」
鐘楼内部にも入れました。
別名「開運の鐘」と呼ばれているそうで、1回100円で鐘を撞くこともできるようです。
石段をすべて上がった場所にありましたのは、国の登録有形文化財である「根本中堂」(こんぽんちゅうどう)です。ご本尊は十一面観世音菩薩になります。
本瓦葺き入母屋造りで銅板葺き唐破風の向拝付きとなっています。
「創建 推古天皇三十五年(627年)
本尊十一面観音様は開山法道仙人一刀三礼の秘仏、お前立は東京芸大名誉教授菅原安男先生の昭和五十八年の作。
推古天皇の勅願で金堂として創建。
現在の建物は大正二年の火災の後、同六年(1917年)京大武田五一博士の設計により当山上の材木(檜材)にて再建。」 とありました。
向拝下の入口上には、金文字で「根本中堂」とあり、とても目立っていました。
お賽銭箱の前にてお参りをさせていただきました<(_ _)>
「根本中堂」の左手には「荼枳尼天尊(稲荷社)」と「聖観世音菩薩像」があります。
「根本中堂」の北側にある石段を上がると「宝篋印塔」がありました。
更に奥に行った場所に「大塔跡」がありました。
「明治四十年焼失、大正十二年再建されたが、昭和四十年の台風にて大破。
五間四面二層銅板葺の雄大な建物であった。」だそうです。
最後は、「根本中堂」の北西を下に降りた所にありました「滾浄水」(こんじょうすい) おかげの井戸です。
「開山法道仙人様が水神に祈って湧出した霊泉。清水寺と称される由緒の地。この井戸をのぞきこんで自分の顔を写したら、「寿命が三年延びると言い伝えられる。」」
井戸をのぞき込みましたら、綺麗に写ってたので寿命延びたかなぁ~(*´з`)
以上で播州清水寺は終わります。長々とお付き合いくださりありがとうございましたm(__)m
特別御朱印(西国三十三所)
場所:播州清水寺





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