2022
08/08
月
『播州清水寺』(ばんしゅうきよみずでら)の続きをお伝えします(^^)/
「大講堂」の外観から見ていきます。まずは、正面入口の全景ですが、間口が広いので広角でなんとか入るくらい横に長いです。この「大講堂」が御本尊である千手観音を安置しており、西国三十三所観音霊場の二十五番礼所となっています。因みに、この「大講堂」がある更に上に「根本中堂」がありますが、こちらももう一つの本堂らしく、十一面観音を祀っているようです。
本堂の東側の全景です。「大講堂」は奥行きも間口と同程度あるようで、屋根は本瓦葺きのように見えますが定かではありません…宝形造りで露盤宝珠が頂部にあります。
入口の扁額は薄れていますが、「清水寺」と書かれています。縁側は土足のままでも上がれるようですが、外陣は靴を脱いで中に入ります。
外陣はかなり広く、授与所や御守りなどの販売所も作られていました。格天井や柱の色褪せが歴史を感じさせてくれます。内陣入口前に賽銭箱がありますので、お参りをさせていただきました<(_ _)>
外陣の一画に「弁慶の碁盤」と書かれた古い碁盤がありました。
「碁盤の目の「2-16」の位置に黒石がめり込んでいる。
木製の碁盤と碁石入れは、一見して古様であり、その素朴な形態は近現代にはない古さを感じさせる。
碁盤については、正確な年代は定かではないが、盤面が正方形を呈することから、近世をさらに遡る可能性も考えられる。また、盤面をみると、黒石の半分が突き刺さるような形で見えている様子がわかる。
この碁盤は、武蔵坊弁慶ゆかりの品とされている。
武蔵坊弁慶が書写山(姫路市)にいた頃、播州清水寺に遊びに来て住職と碁を打った時に、黒を持った弁慶がこの位置に打って負けたため、腹を立てて石をねじ込んだものだと伝えられている。」
外陣にありました授与所です。ここで御朱印をいただいて参りました。
「大講堂」のお参りを済ませ、西へ向かう参道脇(大講堂の西端)に古そうな宝篋印塔と手水鉢がありました。西の登山道から歩いて登ってくるとここで身を清められるようです。
西に少し降りた所に「本坊」への入口門がありました。ここから西へは旧山門と登山道のようです。
「本坊」の玄関です。銅板葺き唐破風の豪華な造りです。登録有形文化財のようです。
「大正六年、京大武田五一博士の設計により山上の材木(杉材)にて建築。
清水寺の庫裡で寺務所はこの中にあり、昼食等でご利用願っている。(要予約)」
本坊内の庭園はとても綺麗に造られていました。
本坊を見終わった後は「大講堂」の裏を廻り東側にある石段を登って「根本中堂」に向かいますが、その石段途中から見た「大講堂」です。
今回はここまでです。次回は「根本中堂」から紹介いたします。
御朱印は西国三十三所の御本尊です。
場所:播州清水寺





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