2022
07/19
火
今回は、久しぶりに日本海側の京都府である舞鶴市に行って来ました(^^)/
一人で下道ばかりを通り、岐阜から舞鶴まで3時間かけて
『松尾寺』(まつのおでら)に着きました。標高693mの青葉山中腹にあり、西国三十三所観音霊場第二十九番の礼所になります。
入口は苔むした石段から始まります。石段横には「御本尊馬頭観世音」と刻まれた石碑があります。石段の左側には「清浄洗心・抜苦与楽」と書かれた大きな水瓶がありました。
江戸時代再建の「仁王門」です。京都府指定有形文化財となっているようです。
銅板葺き入母屋造りで風格のある門となっています。
仁王門正面の扁額には山号の「青葉山」と朱色で書かれています。
境内側の内側にも額がありますが、何と書かれているかはわかりませんでしたが、額上虹梁の蟇股の位置にある龍の彫刻がかなり立派でした。
仁王門を右手に行くと、トイレなんですが、「烏蒭渋摩明王殿」(うすしまみょうおうでん)と書かれた札がありました。
トイレの中の壁には「便所の守護仏」として、「烏蒭渋摩明王」の御影がありました。
「この明王は、全ての汚濁を清める働きをもたれるので、便所にまつわる仏様である。用便出来る事の感謝と、清浄に保つことの誓いを新たにするよう、毎年新しい御影を貼付してお祈り下さい。」
とありました。
仁王門に戻り、境内側に入った所にあったのは、西国霊場徒歩巡礼の祈念碑のようです。
この石段の先に本堂がありますが、手前に見えているのは常香炉の屋根になります。
石段下の右側には「西国第二十九番霊場 松尾寺」と刻まれた石碑があります。タイトルにもありますが、松尾寺は西国三十三所の第29番目の礼所となっています。
石段前の右手にあったのは「宝物殿」です。
開館時間は9:00~16:00で、入館料は800円となっていました。
左手にあったのは「勅使門」です。
現在は使われていないようで、門の奥には庫裏・方丈があるようです。
先程石段の下から見えた「常香炉」ですが、露盤宝珠付きの宝形屋根が大きくて豪華です。
横にあった説明板には、
「青葉山・松尾寺は、和銅元年(708)、威光上人によって創建され、馬頭観音をお祀りしています。馬頭観音は、漁労、農業、交通安全、動物保護のみならず、競馬関係からも信仰を集めています。
松尾寺は、日本遺産で日本最古の巡礼道である西国観音巡礼の29番礼所です。
境内のイチョウの古木は、舞鶴市指定の天然記念物で、元永元年(1119)、鳥羽天皇がお手植えされたと伝わっています。
また、中世よりの"仏舞"や平安時代の国宝絵画など多くの文化財を有します。」
重要無形民俗文化財 松尾寺の仏舞
「仏舞は、江戸時代以前から伝わる奉納舞で、毎年、卯月八日(現5月8日)に行われています。
雅楽に合わせ、「釈迦如来(しゃかにょらい)」「大日如来(だいにちにょらい)」「阿弥陀如来(あみだにょらい)」が優雅な舞を披露します。
舞人・楽人は周辺地域に住まう「松尾寺仏舞保存会」の方々によって今も伝承されています。
平成16年(2004)2月、重要無形民俗文化財に指定。」
と書かれていました。
「本堂」に到着ですが、今回はここまでです(^^)/
「本堂」は銅板葺き重層の宝形造りで金色の露盤宝珠がうかがえます。唐破風の向拝も重厚感のある見事な造りとなっています。
御朱印はもちろん西国三十三所のものです。
場所:松尾寺





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