2022
06/04
土
『成田山新勝寺』(なりたさんしんしょうじ)の大本堂に続いては、
境内最西にある「出世稲荷」(しゅっせいなり)となります。
何も知識を入れずに来ましたので、本来なら前回最後に見ました大本堂の西側にある「釈迦堂」に行っていましたが、大本堂で御朱印を書いてもらっている時に「成田山御朱印MAP」をいただきまして、その順番の2番は「出世稲荷」となっていましたのでそこから回ることになりました(^^)/
最初にありました石段を上ると広い場所に出ます。その突き当たりに「出世稲荷」はあります。因みに最初の石段の右側に「釈迦堂」はあります。
「出世稲荷」の入口です。鳥居の左側に網で囲われ手が触れないようにされている狛犬ならぬ狛狐がありました。だけど、ここは神社ではなく寺院になるので狛狐ではなく狐像と言うべきでしょうか?
狛狐の左には「成田山出世稲荷大明神由来」と書かれた御触書がありました。
「ここにお祀りしてある御本尊は佐倉城主稲葉丹後守より宝永年中に当山に寄進せられた尊像で古来出世稲荷大明神と称せられて居ります。御稲荷様の御本体は倉稲魂神と申し五穀のみのりと一切の食物を守護る施福の神として尊ばれて居ります。
その昔弘法大師が嵯峨天皇より東寺を賜りし時この明神が翁の姿を現はし色々有難い教えを垂れられましたので東寺の鎮守として祭られてから大いに盛んになったのであります。」
入口前には石鳥居があり「出世開運稲荷」の看板があります。その右手には「吒枳尼天堂」(だきにてんどう)と書かれた御触書があります。内容は、
「佐倉城主稲葉丹後守が宝永年間に寄進した吒枳尼天尊を本尊とする。古来「出世稲荷」と称せられ毎年二月二の午の日に出世稲荷祭礼が行われる。」とあります。
本尊は吒枳尼天尊で、鳥居の扁額にも「吒枳尼天尊」と刻まれていました。
何故寺院に鳥居があるのかと言うことですが、以前伺った「豊川稲荷」は、本尊は豊川吒枳尼眞天で、手に宝珠を持ち、白狐に乗っていると言われます。元々は古代インドの民間信仰から生まれた仏教の神ですが、日本では神仏習合で稲荷神と同一視されたことから鳥居が残っていると思われます。
鳥居をくぐると、珍しく屋根がある参道となっており、中央には何枚もの紫幕が重なって吊られていました。
正面に社殿(本殿)があり、右手には御札や御守りなどがある授与所があります。
授与所の正面には、大中小の狐の置物がある「お札おさめ所」がありました。
授与所には「成田山出世稲荷社務所」と書かれた看板が掲げられていますが、何故"社"なんだろう(^^;)? ん…神社なのか? 不明な点が多いですが、ここで御朱印も頂きました(^^)/
煌びやかな装飾の社殿(本殿)にてお参りをさせていただきました<(_ _)>
社殿(本殿)の裏には「御眷属奉安所」と書かれた建物に、たくさんの御狐様の像が祀られていました。
社殿(本殿)の周囲には、たくさんの小さな祠と狛狐が祀られていますが、各所にあったものがここに奉納されているような感じでした。
今回はここで終了です。次回は
この「釈迦堂」に行きま~す(^^)/


御本尊 吒枳尼天尊の御朱印
場所:成田山新勝寺(出世稲荷)





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