2022
04/30
土
『森水無八幡神社』(もりみなしはちまんじんじゃ)に行きました。
入口にある一の鳥居は石製の明神鳥居です。鳥居扁額と鳥居右手にある社号碑には「水無八幡神社」と刻まれています。調べますとその他に「森八幡神社」とも言うようで、どれが正式名称なのかわかりませんが、御朱印に
書かれている「森水無八幡神社」で今回はお伝えします。

鳥居の左手には「下呂田の神祭国重要無形民俗文化財指定」と刻まれた石碑があります。これは次の写真
の説明板に書かれていました。

「田の神祭」について書かれた説明を下に記します。
「本神社の祭事として毎年2月14日に境内で行われます。中世以来の田遊びの芸能が規模、様式ともに伝承されており、希にみる貴重な民俗資料とされています。4人の若者が、大きな色とりどりのかぶり笠をつけて踊ることから、別名「花笠祭」と言われ、飛騨で最も早い祭であることから、「飛騨路に春を告げる祭」として賑わいます。」
説明板には国指定重要文化財の木造神像についても書かれていました。
鳥居をくぐったすぐの所に手水舎がありましたので、身を清めます。
手水舎の向かいには「田の神会館」と書かれた建物がありましたが、田の神祭に関する資料館のようなものなのか、祭事の時だけに使用されるのかはわかりません(^^;)
両脇にある巨木を縫うように石段を上がって行きます。
広い境内に出ました。正面が社殿(拝殿)になります。
境内上がってすぐの左側に「田之神祭資料庫」があります。資料庫の右横には各文化財等の名前が書かれたものが立てられているのできっと「宝物庫」でしょう(^^)/
資料庫の手前に、神社の社叢で下呂市天然記念物である「下呂之大杉の由来」が書かれていました。
「この地に樹齢二千有余年、周囲十三米の巨大な杉の老木が茂っていた。
記録によると、安政六年(1859年)一月二十日、湯之島下町より出火、折りからの強風にあおられ飛び火し、二番杉は途中で焼き折れ、拝殿、神輿堂を焼失したが、大杉は真頭を焼失するに留まり生き残った。
昭和三年(1928年)、国の天然記念物に指定され、近隣に比類なき巨木「下呂の大杉」と親しまれていた。
ところが、昭和二十七年(1952年)五月八日、又もや湯之島下町より出火、五月特有の北風にあおられて大杉に飛び火し、巨大な煙突の如く燃え上がり、惜しくも上部を焼失してしまった。そのため国の指定は解除されたが、焼け残った基部約十米は、岐阜県の天然記念物に指定されていた。
度重なる火災にあい「火伏せの大杉」と崇められていたものの、内部は畳が六枚程敷ける空洞であった。しかし外壁にあたる幹の一部と、地上五米程から出て高さ十二米程にのびた一の枝は青々と茂り生き永らえていた。枝とはいえ直径五十糎をこす太さであった。
しかるに、平成二年(1990年)八月九日、補強工事を目前にして腐食が進み、突如倒壊してしまった。現在、大杉の立っていた跡に二世の若木が植えられている。」
現在は二世の若木と書かれていましたので、たぶん資料庫の目の前に柵で囲われた木が、2世の若木でしょう。
拝殿の左側にあった木が境内で一番大きかったので
撮ってきました(^^)/ 「夫婦杉」と書かれた大杉は推定樹齢200~300年で下呂市指定天然記念物で御神木であるようです。

銅板葺き入母屋造りで唐破風の向拝付き拝殿です。御祭神は、須佐之男命・猿田彦・応神天皇・御食津神・倉稲魂命・事解男命・早玉男命・大山祇神・火産霊神・大己貴命・埴山姫命・興津彦命の九柱になります。
金文字で「八幡神社」と書かれた扁額のある向拝でお詣りをさせていただきました<(_ _)>
賽銭箱の横に書置きの御朱印が置かれていましたので、300円志納して頂いてきました。
拝殿の右側にありました、銅板葺き入母屋造りの建物が何かわかりませんが、校倉造りっぽい構造となっていて、豪華な感じで見て取れます。手前には下呂市重要文化財(考古資料)として「石棒」と書かれたものがありましたが、どうやら縄文時代中期の石棒で、その石棒が納められているんでしょうか?
拝殿と先程の建物の間には境内社でしょうか、小さな社がありました。手前には「此の石は金比羅様の願い石です。三回叩いて金金と妙なる音がすればあなたの願いが届きます。 夢々疑う勿れ」とありました。気づかなかったのでやってませんが…(^-^;
本殿です。流造っぽいんですが、詳細はよくわかりません(^^;)
1枚目は、境内の東端にあったんですが、「神輿庫」っぽいです。スロープとなっているので、神輿か山車が入ってるような感じです。
2枚目はその手前にありました、「社務所」です。無人でしたが…
最後は御朱印です。書置きでしたが、色付き和紙で綺麗です。
場所:森水無八幡神社





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