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大人の事情 ~御朱印ライフ~

付き合いで始めた寺社(御朱印)巡り、今じゃ週末のライフワークになりました~♪

2022 03/11

[滋賀県] 安土城郭内にある織田信長菩提寺 摠見寺


今回は、前回の「安土城跡」大手道途中にありました
『摠見寺』(そうけんじ)です(^^)/

当日は特別拝観(有料)を行っており、入口に木製看板で案内がありました。

摠見寺 入口





現存するこちらは仮本堂らしく、江戸時代末期に本堂焼失後、昭和七年「伝徳川家康邸跡」に仮本堂が建てられ現在に到っているそうです。

摠見寺 仮本堂

摠見寺 仮本堂入り口





入口前に「伝徳川家康邸址」と刻まれた石碑がありました。
前述したようにこの敷地に仮本堂を建てています。

摠見寺 徳川家康邸跡碑





摠見寺の特別拝観に進みます。
1枚目、右に織田信長の掛け軸、左は「老桜」が描かれた襖絵。
2枚目、須弥壇中央に御本尊である十一面観世音立像は室町時代の仏像だそうです。お参りをさせていただきました<(_ _)>

摠見寺 襖絵等

摠見寺 須弥壇





茶室にて住職手作りの抹茶とお菓子をいただきました。(特別拝観にセットだそうです。)

摠見寺 茶室





入口付近にある鐘楼(大鐘)です。
ご自由にとのことなので、"ひと鐘に願いを込めて"撞いてきました。

摠見寺 鐘楼





この後は天主(通常は天守ですが、ここでは天主と表記)まで登り、その後に行った場所なんですが、摠見寺に関係がありますので先出しで紹介します。
天主から元来た道を戻る途中「伝織田信忠邸跡」の三叉路を右に行くと「摠見寺跡」がありました。「摠見寺本堂址」の石碑もあります。

摠見寺 本堂跡①





手前には「摠見寺跡」の説明板がありました。

摠見寺 本堂跡説明

「摠見寺は、織田信長によって安土城内に創建された本格的な寺院です。天主と城下町を結ぶ百々橋口道の途中にあるため、城内を訪れる人々の多くがこの境内を横切って信長のところへ参上したことが数々の記録に残されています。本能寺の変の直後に天主付近が炎上した際には類焼をまぬがれることができましたが、江戸時代末期の嘉永7年(1854)に惜しくも伽藍の中枢部を焼失してしまいました。その後、大手道脇の伝徳川家康邸跡に寺地を移し、現在に至るまで法灯を守り続けています。
 平成6年度に発掘調査を行った結果、旧境内地の全域から時代を異にする多くの建物跡が発見されました。南面して建てられた建立当初の伽藍配置は、密教本堂形式の本堂を中心に、その前方両脇に三重塔と鐘楼を配置した中世密教寺院特有のものでした。本堂の脇には、鎮守社と拝殿が建てられています。境内の南方は急傾斜地となっているため、参道は西の二王門・表門から本堂前を通り、東の裏門に通じています。建立に当たって、これらの建物の多くが甲賀郡を中心に近江国各地から移築されたことが、種々の記録から分かります。
 その後、豊臣秀頼によって本堂の西に、渡り廊下で結ばれた書院と庫裏等が増築されました。江戸時代になると、伽藍の東側に長屋と浴室・木小屋・土蔵・木蔵など、寺の生活を支える多くの建物が建てられました。右の『近江名所図会』に描かれた様子を重ね合わせると、江戸時代を通じて活動を続ける摠見寺の姿がうかがえます。」




本堂跡は素晴らしく見晴らしのいい場所にありました。眺望で見えるのは「西の湖」(にしのこ)で、琵琶湖最大の内湖らしいです。

摠見寺 本堂跡②

摠見寺 西の湖





本堂跡のすぐ下にありました、国の重要文化財である「三重塔」です。見た目だけでは屋根が本瓦葺きと言うことで、説明が一切なかったのでホームページによりますと、

摠見寺 三重塔①

摠見寺 三重塔②

「室町時代の建物で、棟札に享徳三年(1454)建立、天文二十四年(1555)修理との墨書きがある。天正三年~四年に信長公が甲賀の長寿寺(甲賀市石部町)から移築したものとされている。」




本堂跡の所にある「イチョウ」を皆さん写真撮ってたんですが、有名なのかな?(^^;)

摠見寺 イチョウ





最後に紹介するのは、こちらも国の重要文化財となっている「仁王門」です。本瓦葺き入母屋造りの楼門になります。
門に安置されている金剛力士像も国の重要文化財に指定されています。金剛力士像の頭部内側には「応仁元年(1467)因幡院朝作」の銘が残されているようです。

摠見寺 二王門裏

摠見寺 仁王像





仁王門の説明板には「摠見寺二王門」と、「仁王」→「二王」表記となっています。

摠見寺 二王門説明

「正面の柱間三間の中央間を出入口とする楼門を三間一戸楼門といって実例が多く、ここでは正面の脇間に金剛柵を設け、金剛力士の像をまつるため二王門と名づけている。
 この門は棟木に元亀二年(1571)の建立を示す墨書銘があるが、織田信長が天正四年(1576)築城に着手し、あわせて摠見寺を建てるに際し甲賀郡から移建したと伝えられる。組物は上下層とも三手先で、和様を主調とした最も一般的な形式であるが、下層中央間の彫刻入りの蟇股や隅柱の上部についている頭貫の木鼻などは室町時代末期の特徴をよく現している。
 木造金剛二力士立像は応仁元年(1467)の作で重要文化財に指定されている。」



仁王門表の全景

摠見寺 二王門表




摠見寺の御朱印は御本尊が十一面観世音立像なので「大悲殿」の文字。
摠見寺


場所:摠見寺


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