fc2ブログ

大人の事情 ~御朱印ライフ~

付き合いで始めた寺社(御朱印)巡り、今じゃ週末のライフワークになりました~♪

2022 03/01

[滋賀県] 西国三十三所観音霊場の長命寺③


前回の本堂に続きまして、『長命寺』(ちょうめいじ)の三仏堂から報告します(^^)/

まずは、本堂のすぐ西側にありました「三仏堂」です。
右側に「本堂」があり、渡廊下を介して「三仏堂」に繋がっています。

長命寺③ 三仏堂と護法権現社





「三仏堂」は檜皮葺き入母屋造りとなっており、三仏の名の通り、釈迦如来・阿弥陀如来・薬師如来の三仏を祀っています。堂手前にあった説明板を撮ってきませんでしたが、下に書いておきます。

長命寺③ 三仏堂

「三仏堂」は滋賀県指定有形文化財となっています。

「三仏堂は元暦元年(1184)佐々木義秀の菩提を弔うため、その子定綱が造立したと伝え、釈迦・弥陀・薬師の三尊を祀る。
 この仏堂は永正一三年(1516)の焼失後に再建されており、渡廊下で結ばれた護法権現社拝殿と同時期の永禄頃の建立とみられる。
 桁行五間、梁間四間の入母屋造、檜皮葺で、側廻りは円柱に舟肘木のせた簡素な造りであるが、内部は木鼻・実肘木を入れた三斗を組む。軒は二軒疎垂木で、背面では一軒としている。
 内陣廻りは寛政五年(1793)に改造を受けているが、その他には当初の部材が良く残り、県下でも数少ない持仏堂形式の貴重な遺構である。」




南側の縁側から外陣に入り、賽銭箱の前でお参りをさせていただきました<(_ _)>

長命寺③ 三仏堂前

長命寺③ 三仏堂向拝





「三仏堂」の更に西側には、こちらも渡廊下を介して「護法権現社」があります。護法権現社の拝殿横幅は三仏堂の五間に対して三間と小さいですが、檜皮葺き入母屋造りで兄弟のような雰囲気です。

長命寺③ 護法権現社拝殿

長命寺③ 護法権現社説明板

「護法権現社及び渡廊下」は滋賀県指定有形文化財となっています。

「護法権現社は長命寺の護法神として開山武内宿禰を祀り、本殿は江戸時代後期の再建とみられる。
 拝殿は小屋貫に永禄八年(1565)の墨書銘があったといわれており、形式技法からみてもその頃の建立と考えられる。桁行三間、梁間二間の入母屋造、檜皮葺で、切目縁を四周に巡らし、角柱に舟肘木をのせ、二軒の疎垂木とした簡素な造りである。
 三仏堂へ続く渡廊下は、拝殿と同時期の建築とみられ、造りも同様に簡素である。三仏堂側につけられた唐破風及び蟇股、兎毛通の意匠が優れ、時代の特徴をよく示している。」




拝殿内にある賽銭箱の前でお詣りをさせていただきました。
拝殿の奥には「護法権現社」の本殿がありました。

長命寺③ 護法権現社向拝

長命寺③ 護法権現社本殿





手前の「護法権現社」から一番右にチラッと見える「三重塔」まで全て見えるアングルが美しいです。

長命寺③ 三仏堂等





三仏堂周辺から更に西に行くと「鐘楼」へ続く石段があるので、そこを上がって行きます。

長命寺③ 鐘楼入り口





袴腰付きの立派な「鐘楼」です。下から見上げた組物など繊細な作業が見て取れます。

長命寺③ 鐘楼

長命寺③ 鐘楼下から

長命寺③ 鐘楼説明板

「鐘楼」は国の重要文化財となっています。

「鐘楼は慶長十三年(1608)に再建されたことが、上棟用木槌に墨書されている。昭和四十九年(1974)に部分修理が行われた。
 入母屋造、檜皮葺で、一見したところ普通の袴腰(下方が広がって城の天守台の様な形の部分)付の鐘楼だが、柱の配置が少し違っており、下層は(二間二間(各面3.33m)であるが、上層は南北面二間、東面二間、西面のみ三間(各面3.03m)である。これは、撞木を吊る関係で三間にしたと考えられ、興味ある方式である。一重、二重ともに三手先組物を備える本格的な建築で、概ね和様を基調としているが、妻飾や懸魚の形は禅宗様を取り入れている。
 他の諸堂と共に重要な伽藍の一つで、寺観を整えるのに大いに役立っている。
 なお、内部の梵鐘は鎌倉時代に遡る古鐘で、県指定有形文化財となっている。」



「鐘楼」の中で梵鐘を撞かせてもらえるみたいです。

長命寺③ 鐘楼内





「鐘楼」のある場所から見下ろした伽藍です。
パンフレットの表紙になりそうないい場所です。

長命寺③ 鐘楼から伽藍





「鐘楼」の左隣にあったのは「如法行堂」です。勝運将軍地蔵尊・智恵文殊菩薩・福徳庚申尊が祀られています。

長命寺③ 如法行堂①

長命寺③ 如法行堂②





更にもう少し奥(西)に行った場所に「拕柷尼天尊堂」(だきにてんそんどう)がありました。

長命寺③ 拕柷尼天尊堂





最西にあったのは「太郎坊大権現」です。写真は石碑のある下の入口になります。

長命寺③ 太郎坊大権現入口





写真は「拕柷尼天尊堂」側から降りてきた所です。右手に屋根が見えますが、「太郎坊大権現」の拝殿になります。琵琶湖の眺望が素晴らしい場所です。

長命寺③ 太郎坊大権現眺望①

長命寺③ 太郎坊大権現眺望②





拝殿の中に「太郎坊権現祠」の由緒が書かれていました。

長命寺③ 太郎坊大権現拝殿内

「天分年中當山ニ普門坊ト云ウ異僧有リ佛法護持ノタメ魔王ノ形ヲ現ス之ガタメニ祠ヲ建テ太郎坊権現ヲ勧請ス 委シキハ本縁起ニ譲リ 京都愛宕山ヨリノ飛来石及爪堀手水鉢ハ本殿の傍ニアリ」



拝殿奥にありました本殿になります。

長命寺③ 太郎坊大権現本殿





本殿からの眺望は大きな岩と拝殿に邪魔されていますが、遠くまでしっかり見えます。

長命寺③ 太郎坊大権現眺望③




三仏堂の御朱印です。
長命寺(三仏堂)


場所:長命寺



にほんブログ村 コレクションブログ 御朱印へ 
よければポチッとお願いしま~す(^^)/



[PR]

この記事と関連する記事

[滋賀県] 西国三十三所観音霊場の長命寺③

滋賀県

スレッドテーマ : 神社・仏閣巡り ジャンル : 旅行

(0)TB(0)

AFTER「[滋賀県] 織田信長築城の幻の城 安土城跡1

BEFORE「[滋賀県] 西国三十三所観音霊場の長命寺②

COMMENT

MESSAGE

非公開コメント

Top