2022
02/09
水
加西市にある『一乗寺』(いちじょうじ)に行きました(^^)/
まずは、入口前に一乗寺の説明看板がありましたので転載しておきます。
「一乗寺は西国三十三ヵ所観音霊場の第二十六番礼所として知られる天台宗の名刹である。
数度の火災で中世以前の古文書は残っていないが、中世の地誌である『峰相記』や元亨二年(1322)『元亨釈書』には白雉元年(650)、法道仙人の開基であると記されている。
数多くの文化財を伝え、建造物では国宝の三重塔、重要文化財の本堂、護法堂、弁天堂、妙見堂や石造五輪塔、県指定文化財の鐘楼、石造宝塔などがある。
一乗寺三重塔(国宝)は承安元年(1171)の造立で、上層ほど小さくなっていることや、三重の屋根にむくりのあることなど、古塔のおもかげを残す平安末期の塔で、当代における年代の明らかな唯一の塔である。また、この三重塔の古瓦(県指定文化財)には承安四年(1174)八月四日のへら書銘があって、銘のある亙として、日本でも最古のものである。
美術工芸品では平安後期の聖徳太子及天台高僧像十幅(国宝)をはじめ、白鳳時代の聖観世音菩薩像(重文)など一乗寺の歴史を物語る絵画や彫刻が残されている。
ここは「播磨中部丘陵県立自然公園」の中に位置し、自然と歴史遺産にかこまれた悠久の歴史にふれることができる静謐な空間です。小鳥の囀りに耳を傾けながら、都会の喧噪を離れ、ゆったりとした時間をお過ごしください。」
今回の一乗寺はタイトルにもありますが、西国三十三所観音霊場の第二十六番礼所となっており、御本尊はもちろん聖観世音菩薩になります。
入口右手には「法華山一乗寺」と刻まれた寺号碑がありました。
入山受付前には県指定文化財の「石造笠塔婆」があります。
「この塔は、石英粗面岩でつくられ、二重の墓壇上に立ち、総高2.9mある。
反花座をつけた台石上に方柱状の塔身をすえ、正面に正和5年(1316)の刻銘がある。笠は下端に薄く平板状の垂木型をくり出し、頂部に蓮弁を刻んだ請花・宝珠をいただく。
保存は良好で、蓮弁や軒反りの性質などよく時代の特徴を表わしている。造立年代があきらかなので、この種の石造遺品が少ない県下では注目される存在である。」
入山受付です。拝観料として500円を納めて中に入ります。
山の麓ですので、周りは高木で覆われています。参道突き当たりには石段が待っています。
石段手前の左側には、まだ新しそうな寺号標に「孝徳天皇勅願創建 西国二十六番 天台宗別格本山 法華山一乗寺」と刻まれていました。
ここから石段沿いに山を上っていきます。
最初にあった建造物は「常行堂」です。本瓦葺き二重宝形造りとなっています。
説明はなかったので、リーフレットにあった内容を転載しました(^^)/
「聖武天皇勅願建立。天文二十二年(1553)再建。明治初年再々建に着手、同十年上棟式。平成四年屋根葺替、内外陣を荘厳して完成。不断念仏・止観道場として使用。平成十一年から二十年三月まで仮本堂となった。」
常行堂のあった平地から、もう一段上の場所へ石段を上ります。
上がった場所の参道右手にあったのは「法輪堂」です。こちらも説明はありませんが、法輪道は経蔵のようです。本瓦葺き宝形造りで唐破風の向拝付きとなっています。
法輪堂の正面には国宝の「三重塔」があります。
「この塔は1171年(平安末期)に建てられたもので、日本でも10指にはいる古塔です。
山腹に建っているため、長い石段を登りながら下からも上からも、眺めることができ、上の層ほど屋根や軒出が小さくなっている安定した調和美がよく味わえます。
また最上層の屋根が波形となっているのもこの塔の特色であり、蟇股にも平泉の中尊寺金色堂と同様の平安末期建築の特徴がうかがえます。」
三重塔の右上にありますのは「本堂」です。3回目の石段を上った所まで進みます。
上から見た三重塔です。説明板にもありましたが、調和の取れた美しさがあります。
石段途中、下から見た「本堂(金堂)」には「大悲閣」の扁額が掲げられています。山の斜面に建てられている縣造りとなっています。
本堂のある平地に着いた所に、県指定文化財の「鐘楼」がありました。
「現存の建物は、寛永6年(1629)の本堂再建に続いて建立された。
袴腰のある鐘楼、組物は出三ツ斗、腰組は大斗肘木を用い、江戸初期頃の特徴を示している。
破風板、懸魚その他腐朽材の一部を後世補修したが、全体の姿体は比較的よくととのっており、木造建築物としての優雅さを誇っている。」
斜面に建っているので土台の高さも段があります。
本堂北側が入口となっており、外で靴を脱いで上がります。
本堂北側の山の斜面に国指定重要文化財の「護法堂」がありました。
護法堂は毘沙門天が祀られています。鎌倉時代後期に建てられたと推定されており一間社隅木入春日造りで檜皮葺きとなっています。
本堂前にあった「手水舎」です。質素な造りですが本瓦葺きなんですよね~(^^;)
本堂北側全景です。本瓦葺き入母屋造りとなっています。
今回はここまでです。次回は本堂からご紹介しま~す(^^)/
西国三十三所の御朱印
場所:一乗寺





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BEFORE「[兵庫県] 姫路神社の境内社 寸翁神社」
COMMENT
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No.64 No title
tarchanさん
コメントありがとうございます。
こんな時分なんで、なかなか御朱印行脚に行けませんが、コロナ明けたら行きたいですね~♪投稿者:akino1942 2022/02/15 (火) 06:27
No.63 No title
ブログランキング見てたら目に留まり訪問させて頂きました!素敵な御朱印ですね!コロナが収まったら私も御朱印巡りします♬