2021
11/21
日
大徳寺に続いては、今回の京都行脚最後となります『京都迎賓館』(きょうとげいひんかん)に行きました。(^^)/
最初に訪問した京都御苑敷地内にあり「京都御所」の東隣にありますので、最初に入れる時間を伺って、午後3時で事前予約(当日受付)が取れたので最後の訪問となりました。
入口で受付を済ませると案内されたのは地下駐車場
です。ここで人数が集まるまで待機して、時間になったら注意事項を受け参観に進むようです。ガイド付きで頼んだので、参観料は一般2,000円になりました。
写真の左側が地下駐車場
への入口となっていて、歩いて地下に行きます。



注意事項の説明後は、歩いて
写真の玄関から中に入ります。

玄関から回廊(廊下)を通って最初の場所に歩きます。廊下は中央に歩くための敷物があり、くれぐれも他は通らないようにと言われました。至る所にカメラがあります。
最初に向かった場所は、東の棟の一番奥にありました「桐の間」です。中央のテーブルは12mの天板が漆塗りの一枚板で出来ています。天井板も吉野杉の中杢で12mあるそうです。何もかもが規格外のもので出来ています。
部屋境の欄間は桐の板で出来ており、弧を描いているのは金箔とプラチナ箔で装飾されたもののようです。人間国宝の故江里佐代子さんの作品です。
続いては、元来た通路を戻る途中にありました、東西の棟を繋ぐ「廊橋」(ろうきょう)です。天井は吉野杉を使った船底天井で中央が高く、両端が低くなっています。
天井の隅には「蝶」や「コオロギ」の透かし彫りがあり、眼を楽しませてくれます。
廊橋から見る庭園は「海」や「水田」をイメージしているようです。
玄関と廊橋の間には「和船」が置かれており、賓客に船遊びの体験をしていただくようです。
続いては「正面玄関」です。玄関から見たアプローチは石畳で整然と造られています。
玄関扉は樹齢700年の欅の一枚板を使用しており、引手など細かい所にも和をイメージした細工が施されていました。
玄関奥や回廊の障子紙は、我が地元の岐阜県美濃市で作られる本美濃紙を使っているそうです。
天井板は斜めに張ることで、自然と庭の方に目が行くようになっているそうです。
回廊の行灯は「折り紙」をイメージしたデザインで美濃和紙を使用し、和の優しい光で演出しています。
続いては、正面玄関の横にあります「聚楽の間」です。京指物の安楽椅子が並んでおり、窓がない部屋の為、鮮やかな赤色の西陣織で出来ているそうです。
続いては、「夕映の間」です。ここは大臣会合などの会議や晩餐会の待合として使用するようです。東西にかかる絵は、「綴織り」の技法の織物です。愛宕山に夕日が沈む様を描いた「愛宕夕照」と、比叡山を月が照らす様を描いた「比叡月映」になります。この二つの一文字づつをとって、「夕映の間」と呼ぶようです。
最後に参観した場所は、今までで一番広い「藤の間」です。正面の織物でできた壁画のテーマが藤の花で、花言葉は「歓迎」なので、外交の場である迎賓館にふさわしいということで「藤の間」と呼ぶそうです。
天井の照明は美濃和紙と京指物の伝統的技能が使われた格子光天井になっており、「和凧」の連凧のような3段笠は、高さ調整ができ、色々なパターンで演出ができるようです。
藤の間の廊下は池に面しており、障子下のガラス窓から差し込む光(西日)が、奥にある「藤の花」の壁画までを照らしていました。
京都迎賓館の参観はこれで終わりです。
元来た通路を地下駐車場
まで戻り終了となりました。

今回御朱印はありません。基本御朱印ブログなので、一度の記事に必ず御朱印は一つ以上あげるのをルールとしていましたが、迎賓館があまりに素晴らしい場所でしたので、このブログでは初めて御朱印がないけど記事にさせていただきました。今後は御朱印なくても素晴らしい場所なら記事にしていこうかなと思っています。
御朱印はありませんでしたが、地下駐車場
では何故か御朱印帳は売っていました(^^;)

西陣織で3,200円もするので買いませんでしたが、、、気になる方は是非買ってみて感想を聞かせて下さい(^^)/
場所:京都迎賓館





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