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大人の事情 ~御朱印ライフ~

付き合いで始めた寺社(御朱印)巡り、今じゃ週末のライフワークになりました~♪

2021 10/07

[奈良県] 奥の院~重要文化財の本坊 長谷寺④


引き続き、第4回目となります『長谷寺』(はせでら)です(^^)/

前回ブログでは「大黒堂~五重塔、納骨堂」までを見ましたが、納骨堂から道沿いに南に下ると「奥の院 陀羅尼堂」がありました。
説明は特にありませんでしたが長谷寺の塔頭寺院のようで、この写真が礼堂になります。

長谷寺(本坊) 陀羅尼堂

長谷寺(本坊) 陀羅尼堂裏





礼堂の奥にある本瓦葺き宝形造りの建物が正堂で「興教大師祖師堂」になります。中に入れませんでしたので、裏からの撮影で申し訳ありません<(_ _)>

長谷寺(本坊) 祖師堂





この奥の院にある陀羅尼堂と祖師堂を併せて菩提院と呼ばれています。正面入口の扁額が「菩提院」と大きく書かれていました。
菩提院には真言宗豊山派を成した専誉僧正と新義真言宗の祖である興教大師が祀られています。長谷寺では毎月2人の祖の法要などをここで行っているようです。

長谷寺(本坊) 陀羅尼堂前





奥の院からは山を降ります。綺麗に整備され気持ちのいい参道(山道)です。参道途中に「事相専門道場」という場所がありました。
事相専門道場とは「真言宗豊山派の僧侶に各種事相(真言密教を実践する方法、修法の作法を指す)を錬磨させ、獲得させる所」(要約)とありました。

長谷寺(本坊) 山道

長谷寺(本坊) 専門道場





更に山を降ると本坊の入口が見えてきました。
表門である「中雀門」は重要文化財に指定されております。本瓦葺きの薬医門で本坊としてはとても立派な門のように感じられます。

長谷寺(本坊) 入口

長谷寺(本坊) 中雀門





本坊の通路は石畳となっており、両際に御手植松が並びます。
通路から振り返ると第②回目に紹介した本堂が見えました。

長谷寺(本坊) 本坊通路

長谷寺(本坊) 本坊から本堂





本坊です。左側が「大講堂」、真ん中が「大玄関」、右が「庫裡」となります。2枚目の説明板にありますが、本坊の八棟全てが重要文化財になっています。

長谷寺(本坊) 本坊

長谷寺(本坊) 本坊説明

「長谷寺本坊は、真言宗豊山派祖・専誉僧正(1530~1604)が和歌山・根来寺に居住されていた坊舎の名前を受け継いで「小池坊」と称します。専誉僧正は天正十六年(1588)大和郡山城主の豊臣秀長(秀吉の弟)の招きで長谷寺に入山し、根来寺の新義真言の法灯を伝えました。最初、専誉僧正は本堂近くに住まわれましたが、第八世快寿が白鶴の舞い遊ぶ現在の場所を選び、第九世頼意が寛文七年(1667)に徳川家綱の援助を受けて新たに小池坊を建てました。護摩堂は元禄九年(1696)に桂昌院の願いで造営しました。
 しかし、明治四十四年(1911)火災に遭い、直ちに再建に着手しました。建物の設計は奈良県文化財技師があたり、大講堂を天沼俊一が、奥書院・小書院は阪谷良之進が、大玄関・庫裡・護摩堂・唐門・回廊は岸熊吉が担当し、高田清一郎が県技師のもとで監督をおこない、棟梁は京都の稲垣有寿と初瀬の荒巻喜平が分担しました。大正五年(1916)に工事をはじめ、同十三年(1924)に落慶しました。
 建物の特徴は、近代和風建築として大規模であり、大玄関の正面上部の装飾文様や蟇股は京都府技師・亀岡末吉の独創的な意匠「亀岡式」をおもわせます。また、密教法具を幾何学的にデザインした奥書院の欄間、さらには、中庭を囲むように建物を合理的に配置し直したことなど寛文造営時の復元を目指しながら随所に近代らしさをみせる点にあります。」




説明にもありましたが、大玄関の梁の上には装飾の施された「蟇股」(かえるまた)があり、上部の屋根の重量をささえています。天井も格天井となっており豪華なのがわかります。

長谷寺(本坊) 大玄関





大玄関入るとすぐに畳の部屋があります。中廊下の向こう側は庭園でもあるようです。平面図を確認すると、中廊下の右手が書院となっており、左が大講堂のようです。

長谷寺(本坊) 本坊内部





大玄関の右側にある庫裡です。表札には総本山長谷寺事務所と書かれています。

長谷寺(本坊) 庫裡





本坊を後にして、来た道を通り過ぎた所に「六角堂(写経殿)」がありました。扁額は写経殿と書かれていますが、形(屋根)が六角なので六角堂と呼ばれているようです。外観(外壁)が校倉造りっぽいんですが、聞いたことがないので、風に造ってあるだけなのかな?(^^;)

長谷寺(本坊) 六角堂





最後に、勾配ある場所に無理矢理造った風な「香港居士林研修道場」と書かれた額のある建物がありました。「居士林」(こじりん)は禅の修行場のことで、比叡山なんかは有名です。香港って付いてるのは何故かわかりません。。。

長谷寺(本坊) 居士林




実はこの奥に「開山堂」があったんですが、
写真撮り忘れたので、Googleマップで勘弁して下さい(^^;)



両脇の塔頭がある通路の先に見えるのは「登廊」です。

長谷寺(本坊) 参道



長谷寺は今回で終了ですが、ここから門前通りを抜けたところにあります、長谷寺の塔頭寺院の一つ、西国三十三所番外札所である「法起院」に向かいます。次回をお楽しみに(^^)/




江戸時代の復刻御朱印です。
長谷寺(復刻印)



上記の西国三十三所公式ホームページ
で案内されていましたので一緒に確認してみて下さい(^^)/


場所:長谷寺


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