2021
10/02
土
今回で3回目の報告になります『長谷寺』(はせでら)です。(^^)/
本堂でのお参り後、先程通った本堂の中央通路を西に出た所にありましたのは「大黒堂」です。本瓦葺き寄棟造りで小さい建物ですが、お寺に神様が祀られているのは何とも不思議な気分になります。これも神仏習合の名残なんですかねぇ~(^^;)
右に福徳円満「福袋」、左に開運招福「打ち出の小槌」がありました。どちらも新しく作られた物のようですが、ボクもこの神徳にあやかりたいです。(^^;)
堂内中央には大黒堂の御本尊(この場合は御祭神になるのかなぁ?)である「大黒天」が外から窺えます。大黒天様を拝見しながらお参りをさせていただきました<(_ _)>
「米俵の上に立ち、福袋と打ち出の小槌を持つこの尊像は、弘法大師御作と伝わる。
大黒天は、インドから密教と共に日本に伝来し、神道の大国主命と習合してからは七福神として信仰されるようになった。
当山の大黒天は、大和七福神八宝霊場の一柱として特に財宝を司り、様々な宝物を人々に授ける御利益を持つ。」
先程の中央にあった大黒天像は、大和七福神八宝霊場の御祭神となるようです。
大黒堂の北側の参道を西に歩いて行くと、曲がり角に「弘法大師御影堂」がありました。
銅板葺き宝形造り、向拝付きとなります。宝形造りは屋根中央の露盤がいいんですよね~
入口上には「弘法大師御影堂」と書かれた扁額が掲げられています。柵があって中には入れなかったので賽銭箱の前でお参りをさせていただきました<(_ _)>
「宗祖弘法大師御入定一千百五十年御遠忌を記念して、その御徳を偲び、昭和五十九年建立せられる。」 と、立て看板に書かれていました。
弘法大師御影堂前の道は左へクランクしており更に二股になっています。上に行くと「一切経蔵」があり行き止まりです。下は「本長谷寺」と「五重塔」があります。
本瓦葺き宝形造りで、先の御影堂と打って変わってかなり立派な露盤付きとなっている「一切経蔵」です。奈良県指定有形文化財となっています。
本瓦葺き入母屋造り向拝付きの「本長谷寺」(もとはせでら)です。鬼瓦が豪華です(^^)/
金文字で「本長谷寺」と書かれた扁額がある入口前でお参りしました<(_ _)>
「天武天皇御悩平癒のため朱鳥元年(686)道明上人ここに精舎を建立し千佛多宝塔銅盤(国宝)を鋳造して祀る。これ長谷寺の草創なるを以て本長谷寺と称す。
銅盤は宗宝蔵に安置」
戦後日本に初めて建てられた五重塔で、「昭和の名塔」と呼ばれている「五重塔」です。
檜皮葺きと朱色の姿が美しく山の緑と調和してとても素敵です。
「昭和二十九年戦争殉難者檀信徒慰霊及びに世界平和を祈願して建立せられた
平成元年秋興教大師八百五十年御遠忌記念に五重宝塔大修理が行われた」
と、書かれておりました。
五重塔のすぐ近くにありました「三重の塔跡」です。
柵で囲われた真ん中に「三重塔址」と刻まれた石碑もあります。
「慶長年間、豊臣秀頼公によりて再建せられたるも、明治九年三月祝融の災にかかり現在は礎石のみを残す。」
祝融の災(しゅくゆうのわざわい)とは火事のことのようです。
今回の最後は「納骨堂」です。
本瓦葺き宝形造りで頂部の露盤が黄金色をしてましたが、写真に撮れていませんでした(^^;)
金文字の豪華な扁額がある入口にてお参りをさせていただきました<(_ _)>
次回④回目が最後となりますが、奥の院~本坊までを紹介します。お楽しみに!
大和七福神八宝 大黒天の御朱印
場所:長谷寺(五重塔)





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