2021
09/22
水
緊急事態宣言が出る前に伺いましたのは、
奈良県桜井市にあります『長谷寺』(はせでら)です(^^)/
入口の右側にある長谷寺境内駐車場
(有料1回500円)に
駐車し、歩いて正面に来ました。


幅の広い参道は石畳でできており、石段を介して徐々に上に登っていきます。
右手には「総本山 長谷寺」と刻まれた寺号碑があります。山号は豊山(ぶざん)で寺格が総本山となっています。真言宗豊山派の寺院です。
寺号碑の手前には総受付の額がある寺院受付がありました。が、中は誰もおらず休憩所となっていて、奥に秋葉山三尺坊大権現が祀られていました。
綺麗な参道に周辺の緑が生き生きとしており、こんな時期なので人も少なくいい状態が見られたのはとても幸運でした。
参道途中の右手には「普門院不動堂」があります。ここには本尊の「不動明王坐像」が国の重要文化財に指定されています。
参道で最初に顔を出したのは「仁王門」です。まずはその手前左側に見えます「参拝入山受付」にて入山料大人500円を払います。
受付前に長谷寺の略縁起がありました。
「当山は朱鳥元年(西暦686年)天武天皇の御願により道明上人によって創建され、それより約五十年の後、徳道上人が聖武天皇の勅願をうけ、楠の霊木をもって十一面観世音菩薩の尊像を造立し、大伽藍を建立してお祀りになりました。
ご本尊は御身丈三丈三尺(十メートル余)、右手に錫杖を持ち、大磐石の上に立つお姿で、霊験あらたかなことはつとに有名であり、古典文学の代表である源氏物語や枕草子などにも「初瀬詣」として語られています。
また長谷観音の信仰は全国に広まり、ご分身を奉祀する寺院は鎌倉の長谷寺など百数十ヶ寺を数えます。
花山法皇は当山に深く帰依され
「いくたびも まいる心は はつせ寺 山も誓いも 深き谷川」
と一首を詠んでたたえられました。
観音の慈悲、伽藍の荘厳、加えて春の桜、初夏の牡丹など四季おりおりの美しさはいずれも天下の景勝地にふさわしく、万葉の昔から「隠国の初瀬」として歌枕の地にもなりました。
さらに西国三十三所観音霊場の第八番札所であり、また末寺三千余、檀信徒二百万を有する真言宗豊山派の総本山であります。」 と、書かれていました。
三間一戸で本瓦葺き入母屋造りの立派な「仁王門(楼門)」は国の重要文化財です。
青銅色の扁額には「長谷寺」の文字があります。
仁王門の手前に御本尊大観音特別拝観の巨大看板がありました。今回はこちらに来たのはたまたまでしたが、御本尊が特別拝観できると言うことはとてもラッキーでした(^^)/
長谷寺の境内地図です。案内図表記ではなく地図と書かれておりますが、山全体を使っているんじゃないかと思うほど境内は大きかったです(^^;)
今回は前回までブログに上げていました「三井寺」と同様に4回に分けて紹介します。
下から見た仁王門ですが、軒下の二軒繁垂木や虹梁上の彫刻などは見る者を唸らせます。
仁王像は右側が阿形仁王像、左側が吽形仁王像となっていました。
「明治十五年(1882年)に焼失し、明治二十七年(1894年)の再建となります。軒は二軒繁垂木、組物は三手先組、虹梁上部に鳳凰、龍、獅子などの彫刻をはめる。
上部に掛かる「長谷寺」額字は天正十六年(1588年)に賜った後陽成天皇宸筆の再鋳造となる。左右の両脇に仁王像を配し、二階楼上に釈迦三尊像と十六羅漢像を安置する。」
門の内側には奉納された仁王像用の大わらじが掛けられています。
門をくぐり中に入ると最初にあるのは、とても優雅な造りの「登廊」(のぼりろう)です。こちらの傑作も国の重要文化財の指定を受けております。写真は最初にあります「下登廊」になります。
「長谷寺のシンボル的存在である登廊。長暦三年(1039年)春日大社の社司中臣信清が子の病気平癒の御礼に建立。幾度となく焼失を繰り返すが、慶安三年(1650年)徳川家光により再興される。その後明治時代に下・中登廊が焼失するも、明治二十に年(1889年)に下・中登廊を再建。
仁王門から本堂へ到る下・中・上の3区にまたがり、それぞれの間に繋屋、蔵王堂がある。山の斜面に巧みに建ち、山岳寺院の伽藍を形成する建築群として貴重な遺構である。
本瓦葺き切妻造りで下登廊の南端のみ唐破風造りとなっている。」
登廊の途中左手には「歓喜院 昭和寮」の入口があり、子弟教育を含め様々な目的に使われているようです。
登廊右手には「宗宝蔵」がありました。春と秋の期間に限り、無料で数々の宝物を拝観することができるようですが、今回は残念ながら閉まっておりました。
登廊の途中、分かれ道のある場所にありました手水舎です。長谷寺の文字がある水盤がありますが、こちらもコロナの影響で柄杓はありませんでしたので、身を清めるのは手だけで行いました。
今回はここまでです。次回は中登廊から、本堂の特別拝観までをご紹介しま~す(^^)/
御朱印は西国三十三所観音霊場の朱印(御詠歌共)の2枚です。
場所:長谷寺(登廊)





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