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大人の事情 ~御朱印ライフ~

付き合いで始めた寺社(御朱印)巡り、今じゃ週末のライフワークになりました~♪

2021 09/02

[滋賀県] 琵琶湖を見下ろす古刹 三井寺(園城寺)③ 三重塔~微妙寺


前回は金堂(本堂)から一切経蔵までをご紹介しましたが、
『三井寺(園城寺)』(みいでら(おんじょうじ))の次の場所は「三重塔」です。

「一切経蔵」を過ぎた辺りに人だかりがある場所がありました。それが下の写真です。

三井寺(微妙寺) るろうに剣心

実はこの場所、映画好きな人はわかると思いますが、映画「るろうに剣心」で、主演の佐藤健さん演じる剣心が刃衛(敵方)と初めて相対し、武井咲さん演じる薫を刃衛の魔の手から危機一髪で救い出すシーンを撮影した場所らしいです。
るろうに剣心に限らず、三井寺では数多くの映画やドラマの撮影が行われているようです。




橋を渡るとすぐの場所に重要文化財の「三重塔」があります。

三井寺(微妙寺) 三重塔①

三井寺(微妙寺) 三重塔説明

「慶長六年(1601年)に徳川家康が三井寺に寄進した仏塔です。もとは奈良県吉野の比蘇寺(現在の世尊寺)の東塔で、豊臣秀吉が伏見城に移していたものを再び移建しました。初重の須弥壇には、元和九年(1623年)に京都七条大仏師・康温の制作になる釈迦三尊像を安置します。
 総高は約二十五メートル、三重とも縁に高欄をつけ、組物は伝統的な和様三手先ですが、二重と三重目の窓には珍しい菱格子が入っています。軒深く三重の釣り合もよく、相輪の水煙などに中世仏塔の風格を伝えています。」




美しい姿の三重塔です。青空と緑に囲まれ美しさが際立ちます。

三井寺(微妙寺) 三重塔②





三重塔すぐ横には、こちらも重要文化財の「唐院潅頂堂」(とういんかんじょうどう)があります。奥に見えるのは、「長日護摩堂」です。見えていませんが、潅頂堂の後ろ奥には更に塀と唐門がありその内側に「大師堂」があります。唐門と大師堂も重要文化財です。
参道より一段高く塀に囲まれた一角にある「唐院潅頂堂、長日護摩堂、大師堂」が唐院となります。唐院については、下記の潅頂堂説明板に書かれていますので見て下さい(^^)/

三井寺(微妙寺) 潅頂堂

三井寺(微妙寺) 灌頂堂説明

「唐院は、三井寺の開祖・智証大師の御廟として三井寺のなかで最も清浄な聖域です。
 その名称は、大師が唐からもたらした経典・法具類を納めるのに清和天皇から御所の仁寿殿を下賜され、伝法潅頂の道場としたことに由来すると伝えます。
 現在の潅頂堂は、慶長年間に大師堂の拝殿として、また密教の奥義を伝える伝法潅頂の道場として再建されました。入母屋造、檜皮葺で、正面中央に軒唐破風を設ける平安時代以来の上品な住宅風建築の様式を伝えています。」



右に三重塔、中央に潅頂堂、左が護摩堂となります。最も清浄な聖域となる唐院ですので、普段は拝観することはできません。大師堂も見たかったんですが、特別拝観等でしか中に入ることはできないようです。

三井寺(微妙寺) 唐院





唐院の四脚門です。拝観順路通りに廻っているんですが、ここが唐院の玄関である表門になります。唐院四脚門も重要文化財に指定されています。

三井寺(微妙寺) 唐院唐門

三井寺(微妙寺) 唐門説明

「現在の唐院は、正面に土塀をめぐらせた区域に四脚門を建て、西側の山手に向かって潅頂堂、唐門、大師堂が一直線上に建ち並びます。
 四脚門は、寛永元年(1624年)に建築されました。当初は棟門形式でしたが造営後に控柱を添えて四脚門形式に変更したものです。門前の石畳の参道に配された探題灯籠とともに聖域への入口として清浄な雰囲気をかもし出しています。」




これが唐院への参道入口です。奥に見えるのが先程見た四脚門になります。聖域に入る入口として清浄な雰囲気が、確かにあります。

三井寺(微妙寺) 唐院入口





唐院の入口を左(西)に向いて広い参道を真っ直ぐ進みます。真ん中にある反橋は案内図に「村雲橋」と書かれていました。

三井寺(微妙寺) 参道





参道突き当たりにあったのは園城寺の別所となる「微妙寺」です。湖国十一面観音霊場の第一番礼所となっていて、ご本尊は十一面観世音菩薩となります。又、秘仏として日本三不動の一つである黄不動尊も祀られています。

三井寺(微妙寺) 微妙寺①

三井寺(微妙寺) 微妙寺②

三井寺(微妙寺) 微妙寺説明

「微妙寺は、正歴五年(994)に慶祚阿遮梨によって創建された三井寺の五別所の一つです。
 慶祚(955~1019年)は、三井寺を隆盛へと導いた高僧で、鎌倉時代の説話集『十訓抄』によると『往生要集』で知られる恵心僧都源信の朋友として知られています。
 ご本尊の十一面観音像は、九世紀の平安仏で、古来より、厄除開運、健康長寿、財福授与などを願って、参詣者が押し寄せ、かぶっていた笠がぬげるほど賑わったことから「笠ぬげの観音さま」と呼ばれ信仰されてきました」




微妙寺の文字が刻まれた水盤がある手水舎にて身を清めます。

三井寺(微妙寺) 手水




入口に向拝はなく中でお参りします。中は土足禁止ですので靴を脱いで上がります。
真ん中にご本尊の十一面観音、右手に黄不動尊の掛け軸が掛かっています。

三井寺(微妙寺) 微妙寺入口

三井寺(微妙寺) 微妙寺内

御本尊の前にてお参りをさせていただきました<(_ _)>



外陣の右手奥にあります、朱印所で黄不動尊の御朱印をいただいて参りました。

三井寺(微妙寺) 朱印所






微妙寺までにして次回の観音堂にしようと思いましたが、観音堂の写真がめちゃくちゃ多いので、観音堂までにある伽藍を紹介しておきます(^^)/

まずは微妙寺の前にありました現代的な建物は「三井寺文化財収蔵庫」です。ここに微妙寺のご本尊である十一面観世音菩薩が収蔵されているそうです。

三井寺(微妙寺) 収蔵庫




微妙寺の南側に「天台智者大師」の坐像がありました。

三井寺(微妙寺) 智者大師




更に南へ参道を歩くと、観音堂へ上がる石段の手前に重要文化財の「毘沙門堂」がありました。檜皮葺き宝形造りで屋根の上のコケが自然と一体となっていました。

三井寺(微妙寺) 毘沙門堂説明

三井寺(微妙寺) 毘沙門堂

「元和二年(1616年)に三井寺五別所のひとつ尾蔵寺の南勝坊境内に建立されました。明治四十二年(1909年)に三井寺南院に移され、さらに昭和三十一年(1956年)の解体修理にともない現在地に再度移築されました。
 禅宗様を基調としながらも組物などに和様をとり入れた折衷様の仏堂で、毘沙門天をまつります。正面の桟唐戸の花狭間など細部意匠にまで桃山時代の秀麗な様式を受け継いでおり、平成元年(1989年)には往時の華麗な彩色も復元されました。」

色鮮やかな色彩と自然の調和が素晴らしい小堂です。


今回はここまでです。次回は観音堂へお参りしま~す(^^)/


黄不動尊の御朱印
三井寺(微妙寺)

場所:微妙寺


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COMMENT

  • No.59 No title

    参中の塔も立派な建物ですね。
    御朱印から力がもらえそうに感じます。

    投稿者:ゆうや 2021/09/06 (月) 14:13 [ 編集 ]
  • No.60 No title

    ゆうやさんコメントありがとうございます。
    三井寺はかなり大きく見栄えのする建物が数多くありますし、多くの場所で御朱印もいただけますので、機会があれば是非参拝をしてください。

    投稿者:akino194 2021/09/07 (火) 07:05

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