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大人の事情 ~御朱印ライフ~

付き合いで始めた寺社(御朱印)巡り、今じゃ週末のライフワークになりました~♪

2021 05/25

[静岡県] 静岡県最古の庭園を持つ 摩訶耶寺


初生衣神社に続いては、北へ1キロの場所にあり「浜名湖湖北五山」の一寺である
『摩訶耶寺』(まかやじ)に行きました~(^^)/
道路の左手にある駐車場に車を入れ、道路(参道)を突き当りにある山門まで歩きます。

摩訶耶寺 入口




入口右手にあった寺号標には、石が黒ずんで見えにくいですが「波切不動尊 厄除観世音 摩訶耶寺」と刻まれています。

摩訶耶寺 寺号標




駐車場の一角に摩訶耶寺の由緒がありました。

摩訶耶寺 説明板

「摩訶耶寺は真言宗に属する県下最古の名刹の一つであり、その創め引佐町奥山の富幕の山中に在って真萱堂と称し、平安初期本町字志の千頭峯に移されたと伝えられる。
 当時の遺物として昭和二十年代に瓦塔と称する瓦製五重の塔高さ二メートル余が発掘され、現在その実物は奈良博物館に陳列されている。
 更に同寺は平安末期約八百数十年前現在地に移遷され、そのころ築造されたと見られる古庭園は平安末期から鎌倉初期築庭の典型的手法を遺していることが近年認知されて有名になった。京都西芳寺(苔寺)の庭園に次ぐ古さの日本屈指の名庭として喧伝されている。
 旧国宝千手観音像(重要文化財・藤原上期)、不動明王像(重要文化財・鎌倉初期)の名作を所蔵している。」




参道も「この先は車両進入禁止」となっています。塀の内側は鎌倉時代築庭である「摩訶耶寺庭園」があります。

摩訶耶寺 参道




突き当りにありました山門です。柱に掛けられていた札には「大乗山宝池院 摩訶耶寺」と墨書きされています。山号が大乗山、院号が宝池院で高野山真言宗の寺院です。

摩訶耶寺 山門

摩訶耶寺 山門札




山門の内側にあった説明板には、”「摩訶耶寺高麗門」は、天正十一年(1583)に築城された「野地城」が延宝八年(1680)に廃城となり城門が移築された山門”と書かれていました。高麗門とはコの字型に三つの屋根で構成された門を言うようです。

摩訶耶寺 山門説明




山門前からの境内全景です。正面が本堂で、右手に石仏群、左側に庭園があります。

摩訶耶寺 境内




山門から真っすぐ行ったところに手水の水盤がありましたが、水はセルフのようです。
とりあえず身を清めます(^-^;

摩訶耶寺 手水




境内右手の岩肌際に「西国三十三観音石仏」の石仏群がありました。石仏群を巡礼することで百観音の御利益にあずかれるとのことです。

摩訶耶寺 石仏

摩訶耶寺 巡礼




境内の中には、石仏群がある岩肌の上に「津島神社」がありました。

摩訶耶寺 神社




本瓦風に見せた銅板葺きで入母屋造りの本堂になります。
右手は庫裏かな?左に渡り廊下を通って宝物殿があります。

摩訶耶寺 本堂斜め




一番左が宝物殿です。
基本は有料(庭園も含めた拝観料400円)で、渡り廊下から中に入ります。

摩訶耶寺 宝物殿




元禄十五年奉納の刻名がある石灯籠で、貴重な石造文化遺産となります。

摩訶耶寺 石灯籠




本堂を正面から見ています。向拝から右側にある拝観受付で拝観料を払って堂内に入ります。この受付でご朱印帳を預けました。

摩訶耶寺 本堂正面

摩訶耶寺 受付





「厄除」の額が掲げられた向拝にある賽銭箱の前でお参りをさせていただきました。<(_ _)> 賽銭箱には徳川葵の御紋が付いていましたが、由縁などはよくわかりませんでした(^^;)

摩訶耶寺 向拝

摩訶耶寺 徳川葵紋




たぶん外陣だったと思うんですが、格天井の天井板が絵天井となっていて、色が残ってるのが素晴らしいなぁと思い撮ってきました(^^)/

摩訶耶寺 絵天井




宝物殿は撮影禁止と言うことで、渡り廊下からのアングルです。御本尊の千手観音像と不動明王像が国の重要文化財と言うことで、楽しみの伺いましたが、これもタイミング悪く浜松市美術館に出張中(令和3年3月25日~4月25日)でした。。。
渡り廊下にあったポスターの中心に配置されているのが千手観音像です。

摩訶耶寺 宝物殿

摩訶耶寺 ポスター




拝観後は外に出て摩訶耶寺庭園を拝見します。

摩訶耶寺 庭園入口




摩訶耶寺庭園は”池泉鑑賞兼回遊式蓮菜庭園”と書かれています。説明板には、

摩訶耶寺 庭園説明板

「摩訶耶寺庭園は昭和四十三年からの調査により世に出た静岡県最古の庭園であり、日本屈指の名園です。詳しい文献などは残っていませんが、詳細な調査研究から、平安時代の影響を強く残す鎌倉時代前期の庭であることが明らかになりました。
 また、庭園の約八十%は当時の姿を残しており、この時代の庭園としては非常に珍しいです。
 この庭園は石組で険しい山々が表現され蓬莱の世界を表しています。左手の出島の中央には三石が組まれており、これは三尊石でこの場所が庭の中心であることを示しています。池の中央の島は鶴の島で、首を伸ばして大空を飛んでいるような姿で左手に長く首の石(鶴首石)を組み、島の中央には羽石を三石で組んでいます。次に、左の出島と鶴島の間に七石の石組があります。これは遠くに見える山を表した遠山石というものです。
 本庭の優れた点は石組であり、特に護岸石組や中島の鶴石組がほぼ完全に保存されている点は他に例を見ません。これらの石組は、石がやや小ぶりである点、角のある立石を使ってある点、力強さが表面に出ている点などが鎌倉的であるが、出島中央に組まれた三尊式石組などは平安様式を留めており大変に貴重な庭園です。
 この庭は一つの物語のような奥深さがあり、見る位置の変化によって様々な美しさが楽しめる庭園です。」 と、書かれていました。



庭園の西側にある建物は方形屋根の護摩堂(左)と、書院か何かでしょうか?
名前はわかりませんでした。

摩訶耶寺 庭園建物 




蓮のある池なんですが、行った時期(4月初旬)が悪かったのか、池の水は少なく濁ったような感じで、蓮の葉も元気がなく見栄えが悪かったです。今度は夏の蓮の花が咲く時期にもう一度見てみたいですね~(^^)/
池以外では石組みがたくさんありますが、この石組みが歴史を語る貴重な物のようです。

摩訶耶寺 庭園蓮池

摩訶耶寺 庭園石組



御朱印
摩訶耶寺


場所:摩訶耶寺


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