2021
03/21
日
前回に引き続いて、『室生寺』(むろうじ)の紹介です。
仁王門を過ぎて最初の曲がり角(北に向かう)には「鎧坂」の名前が付いた石段が広がります。天候はすぐれませんでしたが、
紅葉は最高でした~(^^)/

曲がり角の先にあった手水舎にて身を清めます。これだけ大きい場所で屋根がないのも珍しいです。
幅の広い石段の鎧坂両脇には、灌木のシャクナゲが植えられ、高木が真紅の彩りを添えています。途中には小さな祠を持つ弁財天もありました。
鎧坂の先にあったのは柿葺き寄棟造りの「金堂」です。傾斜地に建っているためか、高床となっているのでとても大きく見えます。金堂は国宝に指定されており、室生寺にある3つの国宝建造物のうちの一つです。
横にある石段を上がり左側から金堂正面に回ります。入口にお堂内の
写真撮影
お断りの文字がありましたので、縁側からお参り場所を
撮影です。



金堂と書かれた扁額のある下でお参りをさせていただきました<(_ _)>
金堂は国宝の釈迦如来立像が本尊となっております。
金堂の手前左にあるのは「弥勒堂」になります。
杮葺き入母屋造りの弥勒堂は重要文化財に指定されています。
弥勒堂の正面賽銭箱のある場所でお参りをさせていただきました<(_ _)>
弥勒堂の御本尊はもちろん弥勒菩薩立像で、こちらも国の重要文化財に指定されています。
更に奥に上がっていくと「本堂」が見えてきました。
本堂を左側と右側からの全景で見ています。本堂は国宝に指定されています。
本堂正面全景です。檜皮葺き入母屋造りの本堂は別名を「灌頂堂」(かんじょうどう)と言います。本堂の御本尊は如意輪観音坐像で国の重要文化財に指定されております。
入口扉を吊り上げているので見えにくいですが、入口上部には「悉地院」(しっちいん)と書かれた扁額が掲げられています。今は本堂(灌頂堂)の別称を悉地院と言いますが、これはかつて室生寺にあった悉地院から移されたものらしいです。
入口前の向拝でお参りをさせていただきました<(_ _)>
入口の左側内部に見えています、授与所にて御朱印を書いていただきました。
入口前から見た本堂前の参道です。
本堂は鎌倉時代、延慶元年(1308)の建立だけあって組物の造りなどが優美です。
本堂の周りも紅葉が美しく彩りを添えていました。
参道石段をちょっと上がって本堂を見ていますが、柿葺き屋根の四隅の跳ねた反り具合がとても美しいです。
参道石段の先には国宝の五重塔があります。
五重塔は本堂よりさらに古く奈良時代後期(800年頃)の建立で、木部を朱色に塗られております。法隆寺の五重塔に次いで日本で2番目に古く、国宝・重要文化財指定の木造五重塔で屋外にあるものとしては日本最小のようです。
五重塔の奥に「修苑僧都の廟」がありました。
上から見ると檜皮葺の屋根が落ち葉や苔でいい風合いを出しています。
室生寺2回目の今回はここまでです。
次回は奥の院とそこ迄の道程を報告致します(^^)/
御朱印は本堂の納経所にて、本堂限定御朱印である御本尊様の「如意輪観世音」の文字を書いていただきました。
場所:室生寺





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