2021
03/01
月
前回の続きで、『掛川城』(かけがわじょう)の後編です(^^)/
南側より天守閣の全景
です。南側に突き出た部分が入口になっていますが、この「付け櫓」も当時を復元しているようです。

掛川城の歴史については、ここより北東500m程の所にあった「掛川古城」は、戦国時代の明応6年から文亀元年の間に、駿河の守護大名今川氏が遠江支配の拠点として重臣朝比奈泰煕に築かせたと言われています。その後、遠江における今川氏の勢力拡大に伴い、掛川古城では手狭となり、永正9年頃に現在の地に掛川城が築かれたようです。
永禄3年、桶狭間の戦で今川義元が織田信長に討たれると、永禄11年、義元の子氏真は甲斐の武田氏に駿河を追われ、掛川城に立てこもりました。翌年、徳川家康は掛川城を攻め、長期に渡る攻防の末和睦により開城させました。家康領有後、重臣石川家成が入城し、武田氏侵攻に対する防御の拠点となりました。
天正18年、全国平定を達成した豊臣秀吉は、徳川家康を関東へ移すと、家康の旧領地に秀吉配下の大名を配置し、掛川城には山内一豊が入りました。一豊は城の拡張や城下の整備を行うとともに、掛川城に初めて天守閣を造りました。
天守のある敷地を囲うように曲輪(塀)が施された「天守丸」は独立した曲輪となっています。又その塀際に「霧吹き井戸」と言うのがありました。
「永禄12年(1569)徳川家康は、今川氏真の立てこもる掛川城を攻めました。この時、井戸から立ち込めた霧が城をつつみ、家康軍の攻撃から城を守ったという伝説があります。」
と書かれていました。
入口前に天守閣について書かれています。
「天正19年(1591)から慶長元年(1596)にかけ、山内一豊によって掛川城に初めて天守閣がつくられました。しかし、嘉永7年(1854)の大地震で倒壊し、幕末の混乱の中取り壊されました。平成5年(1993)、城絵図や古記録を元に木造により復元され、140年ぶりに再建されました。天守閣は、外観三層、内部四階から成ります。六間×五間(約12m×10m)の天守閣本体は、決して大きなものではありませんが、東西に張り出し部を設けたり、入口に付け櫓を設けたりして外観を大きく複雑に見せています。」
天守閣内部は掛川城にゆかりのある物が展示されています。1階には鎧兜や軍配等々、2階には原寸大の複製ですが「鯱(しゃち)」が展示されています。因みに階段はめっちゃ急勾配で手摺りがないとかなり怖いです(^^;)
3階は展望フロアとなっていますので、眺望をご確認ください(^^)/
南側から見えるのは、左下木々の中に「太鼓櫓」が確認できます。
矢印の所が掛川駅になります。
西側には大手門沿いにありました「逆川(さかがわ)」が伺えます。
東側には公園の上に「二の丸御殿」があります。御殿の左には「二の丸美術館」です。こちらは別途有料となります。
先程展望フロアから見た公園通路からの天守閣東面です。
公園通路からの二の丸御殿になります。案内表示には「掛川城御殿」と書かれていました。
御殿の北側に廻り、通路先に玄関がありました。
「掛川城御殿」と書かれた看板には、
「御殿は、儀式・公式対面などの藩の公的式典の場、藩政の中心となる諸役所と、城主の公邸が連結した建物です。書院造と呼ばれる建築様式で、畳を敷きつめた多くの室が連なり、各室は襖によって仕切られています。文久元年(1861)に再建されたものですが、現存する城郭内の御殿としては、京都二条城など全国でも数カ所にしかない貴重なものです。明治2年(1869)の廃城後は、学校、市庁舎などに転用されましたが、昭和47年(1972)から昭和50年の3年間にわたって保存修理され、国の重要文化財に指定されました。」 とありました。
先程の看板に写真
がありましたが、「起破風(むくりはふ)と蕪懸魚(かぶらげぎょ)」です。千鳥破風や唐破風は良く見ますが、起破風は中々珍しいです。懸魚は破風板の下にある彫刻飾りのことで、蕪に似ていることから蕪懸魚と言います。

玄関から南側の全景ですが、木が邪魔…
ちょっと位置を変えて南西角からの全景です。(^^)/
中の売店で今回の目的でした御城印を購入しました。
内部は襖で仕切られた部屋が数多くあり、書院造りの雅な姿が見て取れます。
時間の関係で観覧しませんでしたが、二の丸美術館です。200円だったかな?
帰りの道中、ちょうど晴れてきたので最後に1枚
!

御城印
場所:掛川城





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BEFORE「[静岡県] 日本100名城の一つ 東近江の掛川城 前編」
COMMENT
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No.56 No title
Hiroki_berbarさんはじめまして
コメントありがとうございます。
ボクも地元の方にコメントもらえるととっても嬉しいです!
掛川城は新幹線からよく見えるので一度行ってみたいと前から思っていました。立派なお城で感動しました~♪投稿者: 2021/03/05 (金) 07:00
No.55 No title
地元のお城を取り上げてもらえるのって嬉しいですね!
昔大河の撮影時には多くの観光客がいらしたのですが笑