2020
03/14
土
前回に続いて春日井市熊野町の『密蔵院』(みつぞういん)になります(^^)/
今回は前回紹介できなかったその他の部分をメインに紹介していきます。前回ブログも併せてご覧下さい。まずは宝物収蔵庫の北東側に、春日井市指定文化財の「山王社」がありました。
山王社の左側(西側)には「宝蔵」があります。密蔵院さんは、本尊が国の重要文化財になっているなど、県指定や市指定も多くありますので、この中に収蔵されているんでしょうか?
因みにこちらの建物も市指定文化財となっています。
宝蔵の更に左奥には「庫裏」がありました。入母屋造りで妻側を玄関にしています。この玄関入口の突き当りにある社務所にて御朱印を受け付けていました。
庫裏手前にある伽藍配置で、堂宇の名前と位置がわかりますので載せておきます(^^)/
「尾張名所図会をみると、南から総門、観音堂、楼門趾、元三大師堂、開山堂、山王社、本堂(趾)、灌頂堂、(趾)等が描かれている。六百年程前の南北朝時代の寺運の盛んな当時の伽藍群とくらべると、規模が小さくなっており、寺域も狭まっている。
中世の建物は多宝塔だけである。なお、元三大師堂の頭貫も中世のものである。
総門や庫裡は江戸時代の建造ながらすぐれたものである。多くの塔頭(本寺密蔵院に属する子寺)も失われている。」 と書かれていました。
境内の西側、多宝塔の奥には、桟瓦葺き方形造りの「開山堂」があります。この建物も春日井市指定文化財となっていました。
開山堂の手前に鐘楼がありました。
フェンスで囲われているのは、いたずらでもあったのかなぁ?
鐘楼の前の境内参道を北に向かった先に「中門」がありました。門の左奥に本堂、右手の大屋根が庫裡になります。
中門から中に入り正面には千鳥破風屋根の玄関があります。伽藍配置図では「書院玄関」となっていますが、現在は使用されていないようです。両サイドにある渡り廊下を通って、庫裡と本堂の行き来をしています。
右手を見ると「庫裡」の桁側が伺えます。
密蔵院ではこの庫裡が一番大きい建物みたいです。しかも屋根の上に小さい屋根が掛かっており、シャチホコまである丁寧な造りになっていました。
書院玄関の左側にあった桟瓦葺き入母屋造りの「本堂」です。熨斗瓦にある家紋(寺紋)には「片喰」(かたばみ)の紋が入っていました。調べてみましたら片喰紋は十大家紋の一つで、かなりメジャーな家紋のようです。
国指定重要文化財の御本尊である「木造薬師如来立像」の説明板(宝物収蔵庫前にあります)によりますと、
「ご本尊の薬師如来は秘仏であるので、一般の参観は許されない。この仏像は藤原時代(894-1185)後期の作で、桧材の寄木造、彩色がなく全体に彫りが浅い。丸顔で目鼻口は小ぶりであり、形の均整がとれて美しい。
昔から日照りが続くと雨乞いのために、開帳をした。その時、霊験あらたかで雨が降ったという。お薬師さまは東方瑠璃光浄土にあって、日光・月光菩薩の脇侍と十二神将を従え、人々の心や体の病いを癒されたといい、広く信仰された。」
とあります。高さは97cmほどと小さいようです。
向拝部分は屋根が特に出っ張っているわけではないようです。外には賽銭箱もありませんので、御朱印もらいに中にお邪魔して、本堂内でお参りをさせていただきました<(_ _)>
両サイドは大量の鈴?が掛けられていて、鈴緒を振ると賑やかな音が鳴りました(^^;)
庫裡の玄関から、一番奥の灯りのついた部屋が社務所です。紫幕に書かれているのが、先程瓦にあった家紋の「片喰」(かたばみ)になります。 住職が机で御朱印を書いていました。
御朱印はねずみで注文した分です。
先の龍と間違えたのより手がある分豪華に見えます(^^)/
場所:密蔵院



よければポチッとお願いします(^^)/

この記事と関連する記事
AFTER「[愛知県] 岡崎城本丸に鎮座する龍城神社」
BEFORE「[愛知県] 絵入り御朱印でおもてなし 密蔵院」
COMMENT