2020
01/14
火
慈照寺(銀閣寺)を後にして、次に訪れたのは『真正極楽寺(真如堂)』(しんしょうごくらくじ(しんにょどう))です(^^)/
入口から総門までの参道は石畳となっており、とても綺麗に整備されています。
総門前の
紅葉(もみじ)がとても綺麗に映えています。あまりに綺麗なのでたくさんの人が
写真に収めるために立ち止まっていました(^^;)


総門前の参道右手に寺号標がありました。上の方が
紅葉にかぶって見えませんが「天台宗 真正極楽寺 真如堂」と刻まれています。山号は鈴聲山(れいしょうざん)、寺号は真正極楽寺で正式名称は鈴聲山真正極楽寺となります。天台宗の寺院です。真如堂は別称で、どうも今回伺っているところは、別称や通称が有名になっている所が多いです。

朱色の総門に負けじと紅い
紅葉(もみじ)が堂々と人々を魅了しています。総門は元禄八年(1695)建立、赤門と呼ばれて親しまれているようです。

参道の分かれ道に来ましたが、見事な
紅葉です。今回訪れた洛東の社寺の中では一番綺麗に感じましたが、それを示すように拝観者の多いこと、多いこと…(^_-)

参道を左に行くと、「新長谷寺」、「元三大師堂」、右に行くと「縣井観音堂」、「阿弥陀如来露仏」等がありますが、今回は内部の有料拝観を目標にしていますので、真っ直ぐ行きます。次回訪れた時にその他の堂塔を紹介させていただきます(^^)/
三重塔が参道沿いにありますが、参道の覆い被さる
紅葉(もみじ)の中から見る塔が一番綺麗に見えます。

三重塔の隣には「鎌倉地蔵堂」です。能の演目「殺生石」の物語に由来する地蔵尊です。
参道左手にありました茶所です。一番の特等席で、
紅葉を眺めながら一服できるのはいいですねぇ(^^)/ この茶所は善光寺四十八願寺霊場となっており、仏間には、「善光寺如来」が祀られているそうです。

茶所の前にあります手水舎にて身を清めて本堂に向かいます。
本堂です。実は
紅葉があまりに綺麗で、そっちばかり撮っていたら本堂を
撮ったのはこの一枚だけでした…。あまり外観がわかりませんが、本瓦葺き入母屋造りとなっています。


享保二年(1717)に再建されており、総欅造りだそうです。真如堂の建築物では唯一の重要文化財となっています。御本尊は重要文化財の阿弥陀如来で、「頷きの阿弥陀」とも呼ばれており、慈覚大師円仁が一刀三礼にて彫刻したものだそうです。
菩提樹の前に真如堂について書かれていました。 ~下の説明は、パンフレットより~
「真如堂は、正式には鈴聲山(れいしょうざん)真正極楽寺(しんしょうごくらくじ)といい、比叡山延暦寺を本山とする天台宗のお寺です。
今から約一千年前の永観二年(984)、比叡山の戒算上人(かいさんしょうにん)が、比叡山常行堂のご本尊阿弥陀如来を、現在の地近くにあった東三條院(藤原詮子。円融天皇女御・一條天皇の御母)の寝殿に堂荘厳を施して安置したのが始まりです。
その後、一條天皇の勅願寺となり、また不断念仏の道場として浄土宗の開祖法然上人や浄土真宗の開祖親鸞聖人をはじめとする多くの念仏行者や民衆の篤い信仰を集め、特に女人の深い帰依を受けてきました。
全国の浄土系の寺で行われる「お十夜」法要の発祥の地であり、また慈覚大師が唐より招来した「引声念仏」を伝承する、四季折々に美しい念仏の寺です。
しかしながら、応仁の乱(1467~77)の戦禍に遭い、ご本尊は比叡山の黒谷、滋賀県穴太(あのう)に遷座。その後、足利義政公の妻、日野富子の帰依を受けて旧地に複座するも、足利義政公の菩提を弔うために室町勘解由小路に移転。さらに一条西洞院に移転した後、豊臣秀吉公聚楽第建設に伴って寺町今出川に移転(1578)。元禄六年(1693)の東山天皇の勅により、ようやく現在の地に戻って再建されました。
一万二千坪の境内には、堂々たる本堂(重文)の他、総門、元三大師堂、鐘楼堂、文化年間に再建された三重塔が趣を添えています。(上記四棟は京都府指定文化財)
寺宝には、運慶の発願によって書写された「法華経」(国宝)、遣唐使船や応仁の乱の合戦場面などで知られる「真如堂縁起」(重文)などがあります。」
本堂入口です。「真如堂」と書かれているそうですが、読めません…(^^;) 巨大な扁額が目立ちます。当日は特別拝観中で拝観料1000円を払い内陣に入ります。

作庭家・重森千青氏が2010年に設計した、モダンな「随縁の庭」(ずいえんのにわ)です。
書院南側の庭園です。
写真真ん中よりちょっと左にある石燈籠は「燈明寺灯籠」で、この名物灯籠を模した「燈明寺形」が流行りますが、真如堂にあるものがオリジナルです。

書院東側にあるのは「涅槃の庭」(ねはんのにわ)です。名造園家・曽根三郎氏が1988年に作庭した枯山水です。入滅(お釈迦様の最期)をモチーフにしているそうです。後ろの大文字山を見せられなかったのはちょっと失敗でした(^_-)
書院と本堂を繋ぐ廻廊(書院側から本堂を見ています)です。廻廊東側の庭には「真如堂」と書かれた丸い瓦がありましたので、クローズアップして
1枚~(≧∇≦)ノ

廻廊から見た本堂の横側(北面)です。どこも
紅葉とコラボして綺麗です(^^)/

本堂裏(東面)の縁側からの
紅葉です。

帰りに本堂側から
撮りました、
紅葉の中にそびえ立つ三重塔です。


無量寿(むりょうじゅ)と書かれた御本尊の御朱印
場所:真正極楽寺(真如堂)



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