2019
12/12
木
続いては、物部神社からは
歩いて5分程の場所にある『建中寺』(けんちゅうじ)に行きました(^^)/ まずは建中寺公園の南にあります、建中寺「総門」です。慶安五年(1652)の建立で、名古屋市の有形文化財に指定されています。三間ある大きな薬医門で、本瓦葺き切妻造りになります。

総門の左手、築地塀の前に「徳興山建中寺」と刻まれた寺号標があります。
建中寺は浄土宗の寺院になります。
大きな公園の真ん中に石畳の参道がありますが、もとはこの公園も境内の中だったのがわかります。今は解放され市民の憩いの場となっています。
公園を抜けると三門があります。手前は一般道となっていて、信号も設置されているので気を付けて渡ります。
山門も総門と同じく慶安五年(1652)の建立で、名古屋市の有形文化財に指定されています。本瓦葺き入母屋造りで楼門になります。2階には釈迦牟尼仏を中心として十六羅漢の像が祀られているそうです。
三門前にある寺号標には、「徳興山崇仁院建中寺」と刻まれています。山号は書かれているように徳興山で、院号は崇仁院、正式名称が寺号標に書かれています。
又寺号標には尾州家菩提所とも書かれており、これは尾張国の徳川家、尾州徳川家の菩提寺ということになります。
建中寺の説明板がありました。
「徳興山と号し、浄土宗。慶安四年(1651)尾張二代藩主光友が、藩祖義直の菩提のため創建。成誉廓呑上人を開基とし、以後尾張德川家歴代の廟所となった。」
三門の扉には徳川三つ葵の御紋が輝いていました(^^)/
三門のすぐ左手には手水舎がありましたので、身を清めてお参りに進みます。
手水舎の前から境内の全景
です。中央奥の建物が本堂になります。

境内を左(西)に向くと、「明王殿(不動堂)」があります。「東海三十六不動尊霊場 南無大聖不動明王」と書かれた赤いノボリが立ち並んでいます。佇まいは素敵ですが、建物は再建された新しいもののようで、桟瓦葺き入母屋造り妻側唐破風向拝付きとなっています。
不動尊と書かれた扁額のある向拝にて、お参りをさせていただきました<(_ _)>
明王殿の左隣には「地蔵堂」がありました。
三門入って境内の右側には袴腰付の「鐘楼」です。天明七年(1787)の建立で名古屋市の有形文化財です。本瓦葺き入母屋造りで、五百貫の梵鐘が吊されているようです。
明王殿の右隣には「開山堂」があります。住宅前の玄関門じゃないですが、門かぶりの松で正面全景が見えません(^^;) ので、松前から広角で撮った開山堂の正面です。開山堂は桟瓦葺き寄棟造りで正面流造りで向拝付きとなります。こちらは天明六年(1786)の再建ですが、名古屋市の有形文化財となっています。
本堂手前の境内右側には白い壁が目立つ「経蔵」があります。本瓦葺き方形(宝形)造りで裳階(下の屋根は付け庇のようなもの)付きとなります。文政十一年(1828)建立で名古屋市文化財です。
本堂正面の全景
です。本瓦葺き入母屋造り唐破風の向拝付きとなっています。天明七年(1787)に大火後の再建で、名古屋市有形文化財の指定がされています。名古屋市内の木造建築物では最大だそうです。御本尊は阿弥陀如来となっております。

建中寺の縁起は公式ホームページでどうそ(^^)/
向拝軒先唐破風の鬼飾りと懸魚の彫刻がとても立派です。鳥除けの網が貼られて中がよく見えませんが、蛙股の彫刻は龍かな?
本堂入り口上には「徳興山」と山号が書かれた扁額が掲げられています。
本堂内にてお参りをさせていただきました<(_ _)>
銅板葺き唐破風屋根の玄関を持つ左の建物は「客殿(書院)」です。右端の建物が授与所・社務所で御朱印をいただいて参りました。
最後に右斜め前からの本堂全景
になります。全体のバランス・形状が美しい~(≧∇≦)ノ

御朱印
場所:建中寺



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