2019
09/03
火
入口には洋風な感じに造られた門柱の横に「観音寺」の文字が刻まれています。寺号の横には伊勢西国第二十五番礼所の文字も伺えます。山号は補陀洛山、院号が勅願院で正式名は「補陀洛山勅願院観音寺」です。浄土宗の寺院になります。
入口から正面には、小ぶりですが白壁が美しい龍宮楼門の山門がありました。2階の屋根は本瓦葺き入母屋造りとなっていました。
楼門の2階には「勅願院」と院号の書かれた扁額が掲げられていました。
楼門前に縁起看板がありました。
「当山は浄土宗の寺院で、神亀四年(727)伊勢の海に出現せられた如意輪観世音菩薩(現在三重県指定文化財)を聖武天皇が深く帰依され、天平九年(737)登城山にお堂を建立し、補陀洛山観音寺と名付けられた。その後、貞観六年(864)天台宗第三祖智証大師が来山され、七堂伽藍を建てられ、天下七十二坊の一つの鎮護国家の大道場とされた。
鎌倉時代の宝治二年(1248)浄土宗第三祖記主良忠禅師が立ち寄られ、天台宗から浄土宗に改宗し、伊勢国の念仏弘通の根本道場とされた。寺は大永年中(1521~28)に現在地に遷った。天文十二年(1543)後奈良天皇が当山を勅願所とし、続いて正親町・後陽成天皇も勅願所とされた。慶長十年(1605)徳川家康は勅願寺院であることを知ると、寺領を二十石寄進され御朱印寺院として徳川三つ葵の使用を許可された。
四足八鳥如意輪観世音菩薩は頭が八つ、葦が四本の霊鳥に乗った観音様である。」
と、書かれていました。
山門をくぐると、左手に手水舎がありました。
水が出ていませんでしたので所作だけしました(^^;)
石畳の参道正面には、本瓦葺き寄棟造りの本堂があります。向拝は流造で屋根が少し前に伸びていました。
右手には入母屋造りの鐘楼です。鐘楼は江戸時代に鋳造されたものだそうです。時代には勝てません、耐震補強されている鉄骨のブレスが…(^_-)
本堂全景です。御本尊は、如意輪観世音菩薩(四足八鳥如意輪観世音菩薩)になります。境内はとても綺麗に整備されており、雰囲気も美しく感じられました。
本堂前の向拝にてお参りをさせていただきました<(_ _)>
奥が庫裡で、手前の徳川三つ葵の暖簾幕がある所が書院客殿の入口になります。
参拝後、庫裡にて御朱印を御願いしましたら、住職の奥様だと思いますが、本堂内に案内していただき、御本尊様(四足八鳥如意輪観世音菩薩)のレプリカの前でご説明していただきました。誠にありがとうございました。
御朱印
場所:勅願院観音寺



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