2019
07/08
月
鳥居のある入口手前に
駐車場がありますので、停めてちょっと
歩いて戻ります。


御手洗川にかけられた反り橋の「諏訪大社下社春宮下馬橋」です。
説明板がありました。
「この橋は春宮大門通りの中央に位置する、御手洗川にかけられた屋根付きの反橋です。
昔、春宮参拝の折には、ここで下乗下馬しなくてはならず、殿様でも駕籠や馬から下りなければならない場所であったため、下馬橋の名がつきました。その形から俗に太鼓橋とも呼ばれます。現在でも年に二度の遷座祭の行列の内、神輿だけがこの橋を通ることができます。
梁行一・八間(三・二五メートル)、桁行五・五間(九・九五メートル)、平面積三十二・三平方メートル、棟高五・三五メートル、柱は二〇センチメートル角で、三センチメートルほどの面がとってあります。
神社の記録によれば元文年間(一七三六~一七四〇)の改修と見られ、諏訪大社の中でも最も古い建築で宮大工三井伝左衛門の作と言われています。天正六年(一五七八)の造営帳にも見られ、古い様式が忠実に伝えられています。
屋根は本来檜皮葺でしたが、昭和三十五年(一九六〇)ころ銅板葺に改修され、損傷した橋の踏み板も取り替えられました。 」
下社春宮の入口です。高木の新緑が美しくパワースポットの様相が伺えます。
鳥居の前に手水舎がありました。境内に入る手前にあるのは、とても珍しいです。
石製の明神鳥居です。右側には社号標に大きく「諏訪大社」と書かれていますが、下社春宮の言葉は見当たりませんでした(^^;) 全国25,000社の諏訪神社の総本社になります。信濃國一之宮で現在は神社本庁の別表神社になります。
2種類に分けられた石畳の中程で、精悍な狛犬が迎えてくれました。
参道正面で、最初にありましたのは「神楽殿」になります。諏訪大社の中でも改修の多い建物で、最近では昭和十一年に大改修されました。
神楽殿より東側には、「結びの杉」と書かれた大木がありました。縁結びの杉と言われています。
神楽殿の桁行側は意外と奥行きがあります。その後ろに伺えるのが、弊拝殿になります。
中央の二重楼門造りが「弊拝殿」で、その両側にあるのが「片拝殿」になります。春宮の主祭神は八坂刀売神で、半年に一度、秋宮と交代で遷座されます。
弊拝殿、左右片拝殿の説明板がありました。両方とも国の重要文化財に指定されています。
下社春宮の縁起です。
「諏訪大社は建御名方神と八坂刀売神を祀り、上社は建御名方神(彦神)を、下社は八坂刀売神(女神)を主祭神としている。
下社の祭神は、二月から七月まで春宮に鎮座し、八月一日の御舟祭で秋宮に遷座し、翌二月一日に春宮に帰座される。
下社の中心となる建築は、正面中央にある拝殿と門を兼ねたような形式の幣拝殿、その左右にある回廊形式の片拝殿、それらの背後にある東西宝殿からなる。東西の宝殿は茅葺・切妻造、平入の簡素で古風な形式をもち、寅申の七年ごとの御柱大祭で新築する式年造替制度がとられている。右のような社殿形式は諏訪大社に特有のものであり、またその幣拝殿と左右片拝殿に似た形式は、長野県内の諏訪神を祀るいくつかの神社でも用いられている。
現在の春宮の幣拝殿は安永八年(1779)に完成したと考えられる。大工棟梁は高島藩に仕えた大工棟梁伊藤儀左衛門の弟である柴宮(当時は村田姓)長左衛門矩重(延享四年・1747~寛政十二年・1800)であった。
幣拝殿は、間口の柱間が一間、奥行が二間で、背後の壁面に扉口を設ける。二階は四方が吹放ちで、屋根は切妻造・平入の檜皮葺で、正面は軒唐破風をつける。
左右の片拝殿は、梁行の柱間が一間・桁行が五間で、屋根は、片流れの檜皮葺である。
幣拝殿の建築様式の特徴は、各所につけられた建築彫刻の数の多さとその躍動感にあふれた表現である。正面の腰羽目の波、虹梁の上の牡丹、唐獅子・唐破風内部の飛竜・一階内部の小壁の牡丹・唐獅子・扉脇の竹・鶏で名作が多く、建築彫刻の名手である柴宮長左衛門の腕前がよくうかがえる。」
と書かれていました。
神楽殿の西側には「筒粥殿」の名前が付く建物がありました。毎年1月14日の夜から15日の朝にかけて、神職がいろりを囲み、一晩中火釜に葦の筒と米と小豆の粥を入れて炊き込み、葦筒44本の内43本は作物の吉凶を、残り1本は世の中を占うそうです。
拝殿前の境内西側には、「春宮二之御柱」、境内東側には「春宮一之御柱」がありました。
寅年と申年の七年に一度行われる御柱祭(式年造営御柱大祭)で社殿の四隅に建てられる樅(もみ)の巨木です。大きなもので長さ17m、重さ10tを超え、山中から人力のみで神社まで運ばれます。
弊拝殿と片拝殿のUPです。縁起にもありましたが、彫刻が見事です。
弊拝殿前にてお詣りをさせていただきました<(_ _)>
帰りに社務所で御朱印を書いていただきました。
場所:諏訪大社下社春宮



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