2019
05/28
火
寺号標には「別格 龍雲山 瑞林寺」と刻まれています。山号は龍雲山、寺号は瑞林寺、正式名は龍雲山瑞林寺となります。臨済宗妙心寺派の寺院です。
参道は石畳となっており、両脇には燈籠がズラリと並んでいます。左手には中濃八十八ヶ所霊場のナンバープレートが立てられており、第六十九番礼所となっています。今回は巡拝ではありません(^^)/
参道正面突き当たり、築地塀の前には観音様が参拝者を待っています。
築地塀際に瑞林寺の縁起がありました。
「この寺は、龍雲山瑞林寺と称し、臨済宗妙心寺派に属しています。
文明年間(1480年頃)に、仁済和尚がその師悟渓国師を請じて開山されました。
仁済和尚は、足利将軍義稙に蜂屋柿を献上し「柿寺」の称号と寺領十石を受け、以後、寺は秀吉や家康へも献上し、寺領を安堵され、蜂屋の住民も諸役が免除されました。
また、文化財が多くあり、絹本着色涅槃図・聖観音坐像附胎内仏・弥勒仏坐像・着色釈迦十六善神図は県指定、無名宝篋印塔・雪潭壁画・藤原利隆禁制が市指定の文化財となっています。
蜂屋柿の歴史とともに昔から蜂屋の人々の心のよりどころとして親しまれています。」
控え塀付き四脚門の山門です。本瓦葺き切妻造りで、降り棟、隅棟、主棟の鬼飾り、更にはシャチホコまで…豪華です。
山門屋根下には龍の彫刻が施されています。とにかく豪華です。
山門入って、すぐ左側に手水舎がありましたので、身を清めて進みます。
山門の正面には本堂があります。
山門から右を見ると、整備された庭の向こうに鐘楼がありました。
鐘楼の屋根も先程見た山門屋根同様に豪華です。こちらは本瓦葺き入母屋造りとなります。
境内の東側(鐘楼の北側)に庫裏と玄関がありました。
本堂正面全景です。本瓦葺き入母屋造りとなります。向拝はなく、広縁に賽銭箱が置かれています。御本尊は聖観世音菩薩になります。
入口扁額は「○一業」"いちごう"はわかるんだけど。。。最初が"第"にしか見えない。。。
本堂内にてお参りをさせていただきました<(_ _)>
本堂正面から西を向くと、本堂から渡り廊下で繋がった弥勒堂があります。
弥勒堂の横に小さなお堂と、多くの石仏が鎮座しておりました。
弥勒堂正面全景です。参道横には紅色の梅でしょうか?綺麗に咲いています。宝永元年(1704年)に建立された弥勒堂は、瓦葺き方行屋根の木造平屋建てとなります。中には5m程の弥勒仏が祀られています。2019年に美濃加茂市の有形文化財に指定されました。
弥勒堂の入口上には「選佛場」と書かれた扁額が掲げられています。
弥勒堂(大仏殿)にある「蜂屋大佛」と呼ばれるこの弥勒像は、坐像高さ296cm、蓮華台49cm、光背を入れた総高さ481cmと中々の大きさを誇る仏像です。
もともとは末寺である大興寺に安置してあったものを復元したものです。戦国時代には織田信長が攻めてきた際には、首を抜いて土中に埋めたとの伝説が伝えられています。
境内南西にある石仏群の前からの境内全景です。境内は日本庭園の枯山水で作られ、京都・奈良の有名な寺院にも引けを取らないくらい整備された綺麗なお庭となっています。
大佛様の前にてお参りをさせていただき、その『蜂屋大佛』と書かれた御朱印を書いていただきました。
場所:瑞林寺



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