2019
05/14
火
龍福寺から、東へ500m程行った場所に『清水寺』(きよみずでら)があります。京都音羽山清水寺と同じ延鎮が開山、坂上田村麻呂を開基として創建された、日本唯一の兄弟寺となります。約1200年の歴史がある古刹として歴史的価値が深い貴重な寺院です。
山へ登る参道口に石柱(寺号標?)がありました。「本尊十一面観世音菩薩 清水寺」とあります。山号は白華山、臨済宗妙心寺派の寺院です。
川を渡った建物の向こうに
駐車場がありましたので、
車を停めます。





ちょっと縦に細長い「二天門」が見えてきました。二天門とは
【左右に一対の仁王の像を安置した寺院の門。また、多聞天と持国天の像を安置した門。】
とありますが、二階建てについて言うと、下層にも屋根があるので二重門にもなると思います(^^)/
説明看板によりますと、二天門は県の重要文化財になっています。
「清水寺は大同三年坂上田村麻呂の開基と伝える。
二天門の建造期は明らかではないが斗栱は三ッ斗、中備に板蟇股、柱間に火橙窓を備え、軒唐破風を設けるなど意匠的に多彩な二階門である。
一階両脇後方の間に増長天、持国天の二天を安置しているところから二天門の名を持つ、共に町の重要文化財になっている。
また、本堂には国の重要文化財である木造十一面観世音坐像と県重要文化財の木造地蔵菩薩立像が安置されている。」
二天門全景です。ボクには平屋の仁王門に、後から2階を付け足したように見えます。
二階の軒下に掲げられている扁額です。…尊?、読めませんでした。(^^;)
町の重要文化財に指定されている、左に「増長天」、右に「持国天」が祀られています。
山には木々が生い茂り、境内は見えません。。。 途中、国の重要文化財に指定されている、御本尊の「木造十一面観音坐像」の説明板がありました。
境内には名前のわからない諸堂が2つありました。
一つ目は、境内北側を更に階段上がったところにありました。もう一つは鐘楼の横です。
南側に鐘楼と、北側に手水舎がありました。手水舎にて身を清めます。
手水舎の奥には「清水寺心字池 気場」と書かれた説明札があります。白華山の滝より流れる川が心字池にパワースポットをもたらしている。。。と解釈しました(^^;)
本瓦葺き入母屋造りの本堂です。寛文十三年(1673)に建立されています。
清水寺の縁起は美濃西国三十三観音霊場のHPより
「承和五年(838)僧良敏が記した「清水寺縁起」によると、大同三年(808)坂上田村麻呂将軍が開基、僧延鎮が開山と伝えられる。延鎮は大和の小島寺の名僧であったが観世音のお告げにより、京都音羽山に幽棲していた。坂上田村麻呂将軍と会い、東山に伽藍を建立した。かの有名な京都清水寺である。後に延鎮は行叡居士を慕って東国に向かい、美濃路に入ると東北に金光が輝くのを見て、加茂郡加治田白華山に辿り着く。そこで行叡居士と再会、坂上田村麻呂に外護を蒙り、寺を創建して、白華山清水寺と号した。」

本堂向拝にてお参りをさせていただきました<(_ _)>
堂内にある納経所にて納経印をいただきました。
本堂の横(南側)には庫裡がありました。が、今は無住で、地域の住民が見回りと、維持管理を主体に行っているようです。
二天門の軒下からのぞく青空が、透き通るようにキレイでした
納経印
場所:清水寺(加茂郡富加町)



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